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ジョン・コールマン「第三次世界大戦最強アメリカVS不死鳥ロシア」ウクライナ危機の原因であるロシア人とユダヤ人の関係について詳述

ジョン・コールマン「第三次世界大戦最強アメリカVS不死鳥ロシア」 amazon.co.jp

著者ジョンコールマンは、諜報組織である、イギリスMI6(映画007のジュームスボンドの所属組織)の元情報将校で、英米の裏組織を知った後、MI6を辞めてアメリカに移住した歴史研究家である。

タイトルからしてどのような兵器が使われ攻撃地点はどこなのかと言う事が書かれているのではと思うが、確かにそれについてもかなり詳述してあるのだが、はっきりってその部分は、軍事評論家や軍人、諜報員などの「業界人」が知るべき内容で、それ以外の人には余りにも詳細すぎて興味を失うと思う。

それより、この本はここ数年極めて危険な状況であるウクライナ危機について、その原因となる歴史を詳述してある事が2015年の我々に有益であると思ってレビューすることにした。この本は発刊して10年以上も経っているが、今回読み返しても古さは感じさせない。

オビにはこう書かれてある
——
世界最終戦争は「300人委員会」の既定路線、
そのとき日本はどうなる?
発火点はユダヤとイスラムの全面戦争!
キリスト教とニヒリズム無神論の激突は、
未曾有の地獄絵図を現出し、そして地球人類は、
ルシファー崇拝のニューワールドオーダーへと導かれる。
恐怖のタイムテーブルを警告する最新書き下ろし
——

序章:、記述当時の世界情勢。ロシアがなぜアメリカを敵とみなしているか、ロシア国家主義運動体パミャーチ(PAMYAT、軍人や元仕官が多数在籍している)スポークスマンの独白から読み解く。

一章:実際に世界大戦が起きたときの兵器使用とその影響、対処法について。核攻撃では対処できないが、生物化学兵器は装備を事前購入していればある程度は防げる事を解説。

二章:ロシアの巨大潜水艦、クルスクの火災事故についての考察と関連した米ロの海中における諜報合戦。状況証拠は詳述してあるが、著者は原因について確定的情報は掴んでいない模様。

三章:湾岸戦争におけるアメリカの謀略について解説。加えてロシアの当時のイラクに関する関与についても

四章:国際銀行家ロスチャイルドのロシア攻略についての解説

五章:近未来を予測するための参考として、ドイツ、ロシア解体を意図して企画された第一次世界大戦勃発の真相

六章:ボルシェビキ革命とペレストロイカ直後の、オリガルヒと呼ばれる外国人(ユダヤ人)によるロシア資産の大規模窃盗について

七章:ロシアがひそかにアメリカ人に試験使用しているELT(極低周波)放射兵器とそれに関する米ロの暗闘

現在のウクライナ危機、米英のロシア憎悪の真相は、四章と五章を読めばはっきりする。(特にP190-194)
簡単に言えば、アメリカイギリスを動かしているユダヤ人が憎悪する原点がウクライナ周辺一帯にあり、ロシアが自分達ユダヤ人の先祖を排斥していたのを恨んでいると言うことだ。

シオニストの祖先の故郷が今のウクライナやロシア南西部一帯にあり、ハザール王国があった。さまよえるユダヤ人はハザール人と結婚してその後ロシア系ユダヤ人として認知されたという。その当時のユダヤ人(ハザール人)は非常に凶暴で、それがきっかけでスラボニア(クロアチア東部)人がハザール人を攻撃し勝利を収め兵士は四方八方に散らばった。最終的にロシア南西部に定住することになった。しかし、ロシア領内で暮らすユダヤ人はロシアの生活や習慣に同化するのを嫌い、キリスト教に改宗する事を拒んだ。

ウクライナ、ロシア南西部の地図(Google Maps)

P.194抜粋

ユダヤ人が独自色を強化するにつれて、ロシア政府はユダヤ人の家庭でキリスト教徒が執事として働くのを禁止する法律を定めた。1824年には近隣諸国からのユダヤ移民が禁止された。一般のロシア人は依然としてユダヤ人を恐れ、その存在を敵視した。当時の著名な作家ペステルは、小アジアにロシア系ユダヤの分離国家を作るように提案した。
「ユダヤ問題は解きほぐせない”もつれ”である。ユダヤ人は特異な性格が災いしてロシア社会の成員には不向きである。彼らの身内間の絆は信じがたいほど強く、独自の宗教を持っている。その宗教によって自分たちが諸国を征服する宿命を負っているという信念が染み付き、この信念を持つ限り、彼らは他のいかなる国家とも混ざり合おうとしない。彼らは現在生活している土地に仮住まいしているに過ぎないと思っている」(ペステル著「ロシアの真実(Russian Truth)」)

またアメリカがロシアを陰に陽に挑発し、攻撃しているのは、ロシアの豊富な天然資源があるのも原因しているだろう。加えてその豊富な天然資源があるがために、自分達の意に沿わない強大な国が出てしまうのを許すわけには行かないというのもある。

昨日BSプレミアムで「ロマノフ秘宝伝説 栄華を支えた女たち 後編「クレムリン」」を見たが、壮麗な建物内部も凄いが、ダイヤで作ったロシア地図とか189カラットのダイヤなど、とにかく桁違いの財宝があるのは驚きである。ボルシェビキ革命以前はもっとあったに違いない。とにかくロシアはダイヤが豊富に取れるのだ。

最後の皇帝になったニコライ2世(顔がメドベージェフ首相にそっくり)は、彼の父親の急死で何の心構えもなく突然即位せざるを得なくなったのもボルシェビキ革命が起こってしまった原因でもあるだろう。性格は優柔不断で優しく、この本によると、イギリス側からすれば「使えそうな奴」と言う心証を得ていたようだ。第一次世界大戦で遠征したのも、血友病の息子で気がおかしくなっていた妻に取り入ったラスプーチン(知らない人のために言っておくが新興宗教の営業マンのような人間。昨日のテレビで見た限り麻原彰晃のようなイメージ)の助言によるというのだから、相当心が弱いのがわかる。加えて、王朝で初めての自由恋愛で結婚したのも体制を維持するのは不利に働いたにちがいない。

加えて五章は、世界史で必ず取り上げられる第一次時世界大戦勃発の経緯を詳しく解説しているので、一般教養として知っておくべき内容だと思う。これは当時のイギリスの財政破綻とイギリス外交の極めて巧妙な策略が絡んでいるので、教科書や一般的な解説書ではほとんど何がなんだか分からないのが現状だ。この解説を読めば、現在起こっている現象が大手メディアのニュースソースを見ているだけでは、まんまと視聴者が騙されてしまうというのが理解できる。大元の原因は単純なことなのだが、謀略のプロセスが非常に巧妙で分かりづらいのだ。

六章のロシア資産の大規模窃盗に関しては、これを読むと政権中枢までロシアは敵対するユダヤ人に乗っ取られていたとわかる。プーチンが手荒な手段で新興財閥のトップを逮捕したのが一時期ニュースになっていたが、この本によれば逮捕された人はほぼ間違いなく政権転覆を企てた外国勢力の一派であり、ペレストロイカ後、英米から任命されたエリツィンの複数の側近は銀行業とロシアの石油業のトップを務めたオリガルヒになった。その中でも有名なベレゾフスキーがフィナンシャルタイムスで(P.180抜粋)

「ユダヤビジネスマンは市場経済の反映と進展のために優れた政治組織を作ったが、これは自分達のビジネス利益を広げるためのものでもある。彼らは政府やクレムリンで指導的役割を果たすのみならず、主要テレビ局や増加中の国営新聞社も支配して、自分達の目標達成に活用した

と述べたという。何と言うあからさまな発言だ。プーチンが手荒に彼らを処罰したのを西側メディアは批判していたが、この本を読めばロシア中枢にいた大量の盗賊を追い出したという事がわかる。

七章で言及しているELF放射兵器は、軍事評論家でも全く話題にしない兵器であり、無論大手メディアでは決して話されない内容だ。
これはニコラテスラの無線電力伝送のアイデアをベースとした技術であり、この部分を解説されてしまうと既存の体制派の権力が崩壊するからではないかと思われる。つまり電力を極めて安価に提供できてしまうのだ。
加えて、この兵器は電力や通信などの社会インフラを一瞬で麻痺できる能力があり、目標が地球上にあるならどこでも適用できてしまう。アメリカではHAARPという表向きオーロラ観察用の為の施設が同様のものが該当するが、現在資金難で使用が停止されている。この兵器を使うと事実上核兵器以上の能力があり、コールマン氏の見解からすると、米国はこの兵器に対して全く無防備なために、米国政府が公にしたくないという事情もあるだろう。突如として発電所を大爆発させることもたやすい兵器だからだ。
また、この兵器の基礎理論は現在大学で教えられている物理学では説明できないと思われるので学界内の権威や権力失墜に繋がる可能性があるため表ざたに出来ないのもあるかもしれない。

コールマン氏によるとロシアのこの兵器は、気象兵器の一つであるので、あらゆる気象を発生させることでができ、ロシアはアメリカで何度も竜巻を発生させていたという。つまり、アメリカの異常気象は単純な経済活動による莫大な熱量の放出の結果ではないということなのだろうか?また、日本でも今年2015年の真冬に竜巻が神奈川で発生したが、これは横田基地に対するロシアの牽制球なのか?私はこの点については疑問である。

この本は基本的にイギリス出身のアメリカ人の著者がロシア寄りの姿勢で書いた本であり、ロシアの対外進出については記述されていないのでバランスに欠いてある気がしないでもない。
去年のクリミア併合について、ロシア側からすればもともとロシアの領土であり、クリミアの住民選挙で決まった正当なものだという意識なのだが、クリミアはエカチェリーナ二世の時代に侵略した土地であると数週間前放送された「ロマノフ秘宝伝説 栄華を支えた女たち 前編」で知った。とはいえ、アメリカイギリスの対外進出、ロシア国内の大規模窃盗に比べると語弊があるが大した事がないようにさえ思えてしまう。著者は世界統一政府という奴隷制度にはばかるロシアを心ならずも応援しているのだ。

クリミアは無論今のシオニストの先祖がいた地域だ。だからこそ彼らの配下である西側メディアやアメリカが執拗に批判し、経済制裁を行うのだろう。私は、この争いが大規模になって世界大戦が起こらない事を切に願う。