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ハモニカーボ:断熱用の樹脂製の内窓用を外窓として使用。外側を断熱した方が効果が高い


(注意:アマゾンの方はハモニカーボではないし、厚みが4mm。機能としてはほぼ同じ)

9月10月は、冬に備えて窓に張った農業用マルチ(ポリエチレンシート)の張替えの季節だ。1年経つとマルチを窓枠に張ったテープがボロくなるので基本的に外側に張ったマルチは毎年変えている。今年はそれでも大丈夫だったのが多かったで大部分が2年間は使用できるのだが、更なる断熱効果を狙って二重窓の内側の窓の外側にもマルチを張るようにした。これにより、二重窓は空気層が4つできる(外窓の両面マルチと内窓の外側だけマルチと内窓と外窓の間)。

しかし、余りにも欲張りすぎたのが祟ったのだろうか、その作業中、風にあおられて立てかけておいた外窓のガラスを割ってしまったのだ(笑)。これでは、これまでの努力が全部パーだ。窓を交換したら削減した光熱費なんて簡単に吹き飛んでしまう。

交換しようと調べてみたら1万以上は確実で、窓枠も交換するとなると2枚1セットで2万以上はする。なのに断熱性能が低く、重くて扱うのに神経がいるガラスだ。だからアクリルとかポリカーボネートなどの樹脂製の窓を自作するかと調べたら、ガラスより高い。耐候性のあるタイプはガラスの2倍以上だ。

「くそう、でも絶対にタダでは起きないぞ」という気概であれこれ考えていたら、前からホームセンターで気にになっていた、簡単に内窓を作れるキットで使われている中空のポリカーボネート、ハモニカーボ(HC-001/クリア 910*1820mm)を買って(1600円程度)それを外窓代わりにしようと考えた。軽いし、断熱性能も高い。熱にも比較的強い。UVもカットし、摂氏100度以上でもOKなら真夏の炎天下でも大丈夫だろう。外は見づらくなるが、割ってしまった窓は普段は、カーテンで隠れていてその窓越しで外を見ることはないし、全く問題ない。また、この窓は常に人に見られるような位置にはない。

とはいえ、これは基本内窓用だ。ネットで検索してもハモニカーボを内窓として使ったレポートしか探せなかった。しかし簡易内窓用制作のキットなんて窓枠が余りにもショボ過ぎてそれこそ貧乏臭いし、何せ壊れた窓は二重窓の一枚だ。そんなもんつけたら3重窓になる。

難儀になる事を予想されるが、壊れた窓ガラスで使用していた窓枠を再利用することにした。これなら金属で丈夫だし見た目も悪くなく、ゴミは壊れたガラスだけになるし、二重窓復活になるし、ハモニカーボ自体断熱性が高いから、その外側にマルチを張る必要性も無くなる。

窓枠をばらすのは簡単だった。4つのネジをドライバーで緩めて取り外せば良い。ゴムビートと呼ばれる窓枠とガラスの間を取り持つ一種のパッキン(ゴム製)があるが、これも再利用する。20年使用したものであるが、脆くはなってなかった。

変える必要があるなら以下のサイトを参照(ホームセンターでも入手は難しいと思われる)
http://www.giya-man.com/shouhin/youhin/gasket/shousai.php

ハモニカーボの切断は大きなカッターを使えと説明では書かれてあるが、結局その大きなカッターは買ったにせよ、結構力が要るのでウチに前からあった金切ばさみ (Tesky C)を使用した。これなら反り返ることもなく比較的楽できれいに切り取る事が出来た。ベニヤとかも切断できるしDIYをよくやる人には持っていて損はないと思う。

ハモニカーボの寸法は、外から見える寸法に加えて当然ゴムビートで隠れる部分も考慮しなくてはならない。割れたガラスのゴムビートに隠れた部分の色が変わっていて計ったら1センチ程度だったので、それを切り取る寸法として加えた。

あと必要なのはハモニカーボの中空の穴をふさぐためのアルミテープだ。中にゴミが入るのを防ぐためだそうだが、なぜアルミテープなのかは不明。多分耐久力があるからなのだろう。

ハモニカーボの切り取りとアルミテープの貼り付けは順調だったが、やはり窓枠のはめ込みは相当難儀した。
ハモニカーボはたわみやすいので、もしかしたら寸法どおりにカットしてもうまくいかないのではと思って、5mm程短くしたが、最終的に分かったことには、それが原因ではなかった。要は取り付け方法にコツがあるのだ。

窓枠の2辺までは比較的順調だ。その2辺(対向ではなく縦と横)は、既に取り除いたネジで固定する必要がある。最後に一気にねじを締めるようなことは出来ない。

そのあと、残りの2辺は同時進行で行う。ゴムビートの切り込み部分にハモニカーボを入れておく。その際1辺だけハモニカーボをはさんだゴムビートを窓枠にきちっとではないが全体的に軽く入れておく。その後、この窓枠を締めてないない片方のねじで軽く締めておく。
最後の1辺(これが最大の難関)は、ハモニカーボとの距離を等間隔に保ちながら徐々に押し込む。ハモニカーボに対して斜めに入れようとすると必ず失敗する。窓枠同士を接合する際は斜めから入れた方が楽なのだが、最初横にスライドして縦と横の窓枠を接合してそのあと、接合する窓枠の最後の1辺をハモニカーボに対して垂直に徐々に押し込み、はめ込んでいく。

以上の説明は正確ではない説明かもしれない。何せ何時間もかかってしまって、「この野郎!バカ野郎!」とか一人で勝手に叫びながら悪戦苦闘していたたからだ(笑)。

この経験から、ガラスではとても素人では交換は無理と思ってしまった。まず専用の台が必要だしそのようなものが多分存在するはずだ。軽いし壊れやすくもないから自宅で専用器具もなく何とかできたのだ。工賃が高くなってしまうのもうなずける。

出来上がってはめ込んだ写真が以下の通り。手前がハモニカーボだ。
もう片方の窓はガラス窓で、前から行っているようにマルチで外側をテープで張っている。

ハモニカーボ 外窓(手前)

ハモニカーボ 外窓(手前)

ハモニカーボ外窓 一部拡大

ハモニカーボ外窓 一部拡大

窓が壊れたら試しにハモニカーボで代用してはどうだろうか?キッチンや風呂場、トイレでは実用的だろう。しょぼいプラスチックの窓枠をつけるよりはずっと見栄えが良い。加えて、外側から断熱した方がはるかに効果がある。冷気をガラスに触れさせないのが効果的だからだ。

問題は耐久力なのだが、金属枠で囲っているから比較的しっかりとしている(ホームセンターで見たが内窓用キットの枠だと簡単にたわむ)。また、ポリカーボネートの波板を使って作業小屋を作っている農家をよく見かけるから、耐候性に関してもそんなにやわな物ではないというのは想像出来る。光に当たり続けると色が変わるらしいが、脆くならなければ結構だ。UVカット加工してあるので、そのへんも問題ないと思われる。

切り取った残りのハモニカーボは、冬場に苗を育てる温床の材料として使おう。

追記:2015年 12/8
ガラス窓の金属枠両面をマルチ(ポリエチレンフィルム)で貼り付けてもうっすら結露が出来るほど寒暖の差が激しい季節になったら、ハモニカーボでも結露は出来てしまった。実はそれ以前に気温が低くなって結露が出てしまったため、外気が当たる外側にマルチを貼り付けていたがそれでも盛大に出来てしまった。また軽いので嵐の日に変な共振音がして、その際、サッシとうまく寸法が合わずガタついているのが判明した。ハモニカーボの外枠の金属の取り付けの際、若干のひずみが残ってしまったのだろう。