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ASRock Z77E-ITX 安上がりな静音PCはマザーボードが鍵か?

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今使っているPCが原因不明のブルースクリーンが出ることが頻発したため、新しくPCを新調した。無論既製品だと気に入ったものがなく自作だ。

今回はDisplayPortをサポートしているMiniITXマザーボードが欲しくて、調べた結果3種類しかなかった。DisplayPortがなぜ必要なのかは、モニタの空き入力端子がそれしかなかったからだ。HDMIだったなら、もっと選択肢が多く、安い物も購入できただろうが、あいにく使っているモニタにはHDMIはない。

DisplayPortをサポートしているマザーボードはほとんどがハイスペック機種ばかりで私にはオーバースペックだ。
1万5千円は高いが、まあインテルのと比べても数千円の違いしか無く、まあいいかと思った。インテルの方は部品の配置が乱雑で、本気度、やる気度が感じられないからパスした。これは全くの自分勝手な主観だ。でも基板上にあるパーツの配置の綺麗さは個人的にはかなり重視している。設計が粗雑だと見た目も悪くなり安定性も悪くなると思っているからだ。

MiniITXにした理由は、でかいPCはもういらないと思っているからだ。今のマザーボードは何から何まで全部入りなので、拡張性なんて不必要になっている。一部のハードコアなゲーマー以外はMiniITXで十分だろう。PCI-Expressさえも不必要とさえ思っている。

本当はもっと小さい、Thin MiniITXマザーボードも検討していたのだが、まだ新しい規格で事実上Intel製の物しか購入できなく、それはDisplayPortをサポートしていないので断念した。これだと、ACアダプタで動かせる。

もうPCはほとんどの場合、でかいATX電源など必要ない時代になっているのだ。だからほとんどのマザーボードに必ず付いている24ピンと4ピンの電源コネクタは小型PCを構成する上で非常に邪魔な存在になってきている。電源ユニットからの多数のケーブルがケース内を占拠し、エアフローの邪魔をし、結果ケース内の温度を上げて部品の劣化に貢献している。加えて、部品取り付け時も電源ケーブルやその他ケーブルの取り付けは本当に難儀するのだ。

これはSerialATAデバイスの取り付けもそうだ。昔のIDEケーブルよりははるかにマシになったが、今回も苦労した。
 最近mSATA規格という、SSD使用を想定した更に小さな規格が出ているが、これはケーブルではなく、メモリモジュールのように基板にグサッと刺すタイプで、ピンの説明を見ると3.3Vとか書いてあるから、電源ケーブルもいらないと思われる。これは自作PC製作を更に簡単にする規格だろう。PCの小型化にも貢献する。Z77E-ITXは買った後気がついたのだが、mSATAもサポートしているのだ。

ACアダプタの話に戻すが、私はACアダプタでPCを動かすことも決めていたので、変換基板が必要なのだが、なんとその変換基板とACアダプタも付いたケースAntec ISK-100が、7000円程度で売っているのを見つけたのでそれを使用した。普通変換基板だけで6000円程度もするのだからえらい安い。ケース自体も問題ない。前面にUSBポートが4つも付いているのもいい。

要は低消費電力PCを自作したかったのだ。これはエコが理由ではなく、自分の体がPCから出る不要輻射で蝕まれていることを実感しているからだ。低消費電力であれば無論不要輻射のレベルも下がり体に優しいというわけだ。低消費電力のため、光学ドライブも外付けにした(そもそも購入したケースには内蔵できないのだが)。光学ドライブはほとんど使わないし、これもレガシーデバイスになると思っているからだ。

だからマザーボードにWiFiが乗っているのは正直言って嫌なのだ。

このケースを使った自作PCの組み立ては、ネット上の評判から大変だぞと思っていたが、実際はそんなに難しくはなかった。前述の通りケーブルの取り回しだけはちょっと苦労したが。しかし、ケースの一部をひん曲げてSSDを入れた。6月1日にWindows8のリリースプレビュー版が出たので、それをインストールしてからやっとまともに使うようになった。

Intel CPUに付属のクーラーはうるさいと言う評判で確かにそうなのだが、耳障りな音ではない。まあ気に入らなかったらクーラーの電源ケーブルに抵抗を半田付けして回転数を落とそうと思っていたが、マザーボードBIOSに回転数制御の設定項目があった。CPUファンは最高回転数だったからうるさかったのだ。ケースファンの回転数制御もあり両者を約半分にしたら十分静かなPCになった。

ここで言いたいのは、マザーボードがCPUクーラーの回転数制御が出来ればわざわざ静音ファンを買う必要は全くないのだ。もっともCPUをクロックアップするユーザは別だ。私は逆にクロックダウンする方なのでそのような設定でもいいのだ。今のCPUは非常に高速でインターネットを使う分には最低クロックにしても全く問題ない。(Atom CPUは非力だと思うが。)これで余計な手間と出費が抑えられた。
 CPU付属のクーラーを処分するのはもったいなくて気が引けていたからその点でも気分が良い。結構な量の金属だし、IntelはCPU販売においてクーラー無しモデルを正式ラインナップしても良いと思うのだが。でも付属のクーラーは取り付けが簡単なのがいい。うるさいのも解消されたから申し分なしだ。

だから安上がりでそこそこ性能の良い静音PCを組むにはマザーボードはケチらない方が良いのかもしれない。まあファンの回転数制御は下位モデルでもあるとは思うが。予め入手できるのならマニュアルをメーカーからダウンロードしてその部分をチェックした方が良い。mSATAもサポートしているマザーボードなら更に組み立てが簡単になるだろう。

ちなみに今回のPCは総計5万円以内で済んでしまった。それで当初の要望を全て達成してしまったのだ。ショップブランドPCやメーカー製PCではこのような値段にはならない。
 一番最初に買ったDOS/V機は398000円だった。ゲートウエイの486DX66MHzと同じスペックのPCで、ドスパラが一番最初に世に出したショップブランドPCだ。多分私が一番最初に購入したユーザだっただろう。電話で注文したとき、「初めて来た..」という店員の思わず漏らした驚きの言葉を今でも覚えている。

購入リスト

マザーボード:AsRock Z77E-ITX ¥15480
CPU:Intel Corei3-2120T BOX ¥9880
メモリ:Dospara DP-U1338GEL-AT(DDR3 PC3-10600 4GBx2) ¥3980
SSD: CORSAIR CSSDF120GB3A ¥9580
ケース:Antec ISK100 ¥7371
外付けDVDドライブ:Logitec LDR-PME8U2LBK ¥2980
LANケーブル:¥380

計¥49651

価格comのレビューでAsRock Z77E-ITXの安定性が悪いと言っている人がいるが、レビューを見た限りマザーボードの問題ではなく、電源電圧が最初から低いのが問題だろう。自宅付近に高層住宅が建築された後は電源が逼迫して電圧が低くなると思うので要注意だ。その場合は低い電圧でも作動する電源を使うか、ステップアップトランスを購入するしかない。電源はよく見ると110V-240V対応と書いているのが多く、日本では対応電圧未満で使われているタイプの電源が見受けられる。

(低電圧でも動作する電源は、店頭やホームページでは判断できないのが問題だ。低電圧でも動作可能とうたっているのなら別だが。以前雑誌で電源がどれくらい低い電圧でも動作するかテストした記事があった)

Sandy Bridge CPUでもACアダプタで十分動く。小さなケースで動かすポイントはTDP35Wタイプを選ぶことだ(今年以降もっとTDPが低いのが出てくるだろう)。理由は消費電力の問題もそうだが、付属のクーラーが小型化されるので今回使用した小型ケースでも問題なく中に入るのだ。それでファンの回転数制御が出来てしまえば別途静音クーラーを買う必要はない。

追記2013 10/10付属ユーティリティにASRock eXtreme Tunerというのがあり、その中でXFast RAMというのがあるが、まさか単なるRAMディスクとは思わなかった。早速昨日遅まきながら取り入れた。
RAMディスクを入れて、テンポラリフォルダにRAMディスクのあるパスを指定すれば、スピードの向上だけではなく、HDDやSSDの延命に役立つし、PCを長期間使っていてもスピードが落ちない。
RAMがたくさんあり、ASRockのマザーボードを持っている人はぜひとも入れてた方がいい。
 XFast RAMの設定は簡単で、インターネットエクスプローラやFirefoxのRAMディスクへのキャッシュ設定も1クリックで行える。

XFast RAM設定項目の説明

DiskSizeは、インターネット閲覧だけなら128MBぐらいでも十分すぎる。XFastRAMのウリはPhotoshopのスピードが劇的にアップするという触れ込みだが、アプリケーションによっては大量のテンポラリファイルを出力するので、各々使うアプリケーションのテンポラリサイズをあらかじめ調べた方がいい。その他に、私が知っている限り大量のテンポラリを吐くアプリケーションはOCRソフトしか知らない。つまりPhotoshopからもわかるように、画像処理ソフトは大量のテンポラリファイルを作成する。
このようなアプリは、テンポラリのサイズが少ないと処理が失敗するので、サイズを多くとる必要がある。
ちなみに私が使っていたOCRソフトは一度に最大50ページ分をスキャンできたので、それに必要なサイズは1GB程度だった。

画像や映像処理ソフトを使わない限り、512MBもあればまったく問題ない。

少ないテンポラリサイズで問題となるのが、巨大アプリケーションのセットアップで、特にインターネットからダウンロードした、ひとつのファイルサイズが1GBもあるようなソフトのセットアップだ(例えばAutoCAD)。このようなソフトは必ずテンポラリフォルダに圧縮されたファイルをすべて展開するので1GBを簡単に超えてしまう。そのような場合は、セットアップ時だけテンポラリフォルダをHDDなどに移動する必要がある。

XFastRAMでそれにかかわる設定項目がUser Temporary FilesとSystem Temporary Filesだ。これを一時的にOFFにすればいい。

そのほかの設定項目について
Ready BoostはPC起動を高速化する項目で、起動ドライブにHDDを使っているなら意味があるがSSDを使っているのならほとんど効果が無い。
IE Cache FilesはインターネットエクスプローラのキャッシュファイルをRAMディスクに置く項目でONにすべき項目
Firefox Cache FilesもFirefoxのキャッシュファイルをRAMディスクに置く項目でONにすべき項目

Memory Pagefileはページファイル(アプリケーションが使うメモリ内容をWindowsがメモリの効率的利用のために、HDDなどの二次記憶装置に自動的に一時退避させるときに使うファイル)をメモリ上に置くオプションだが、効果は薄いし、アプリケーションが大量のデータを読み込んだ場合、ページファイルのサイズが少ないとエラーが起きる可能性が高いのであまりお勧めできない。業務用PCならOFFすべきオプションだが、個人用PCならメモリが大量に搭載しているのであればほとんどの場合問題ないと思われる。Windowsの設定では「仮想メモリ」といわれている。ただし、SSDやHDDの延命には役立つとは思われる。このサイズはHDDなどの二次記憶装置のサイズが大きくなるほど大きくなる。

ちなみに私のPCの場合、8GBのメモリ、128GBのSSD、1GBをRAMディスクとして使っているがMemory PagefileをONにすると、RAMディスクは起動時約500MBバイト占有している。Windowsの設定画面の推奨は11GBなので、多分その分がSSDにページファイルとしてかつて存在していたはずである。

BackUp XFast RAMはPC終了時にRAMディスクの内容をHDDに退避して起動時に元に戻すオプションかと思って試したがそうならなかった。
一番最後のAuto run when Windows startにはチェックしないとこれらの設定が起動時に自動的に有効にならない。

最後にAPPLYボタンを押して以上の設定が反映される。PCを再起動しないと有効にならないと言ってくるときがある。