BRAVIA KJ-32W730C 32インチFullHDのテレビは希少 PCモニタ代わりとして


(左が購入した商品。右は後継モデル)

長らくNECの23インチのMultiSync EA232WMiを使用してきたが、HDMI入力がないので新しくPCを新調する時は対応しているDisplayPortのマザーボードを選択せざるを得ないのが不満だった。DisplayPortは高価格帯のマザーボードのみ対応で、かつサポートしている絶対数が少ないから選択の幅が少なくなってしまう。
無論PCが一台ならDVIが対応してればいいのだが、PCは3台ある。PCのモニタ入力にはD-SUBもあるが、今さらアナログのにじみのある画像は見たくはない。

マザーボードは安価なものでもHDMI対応が多いのに、PC用モニタはHDMI対応は多いとはいえ、HDMIが2つ以上なんてのは非常に少ない。
DVI入力が複数あるモニタがあればそれでもいいのだが、そんなモニタは調べても見当たらない。

そして今度はビデオレコーダーを繋げなければならない事情が発生した。
つまり購入条件はHDMI入力が3つ以上あるモニタだ。

という事でテレビをPCモニタ代わりにする事にした。家では出来るだけPCのある狭い場所にいるようにしてエアコン使用に伴う電気代を削減したいのも理由だ。テレビも映れば食事以外はほとんど同じ部屋にいる事になる。
でも大画面テレビはともかく、比較的コンパクトなサイズでフルHD(1980*1080)のテレビは非常に限られている。

調べたらKJ-32W730C、これしかなかった。HDMI入力が4つありFullHD,32インチはPCモニタとしてはでかいが、寸法を調べたら何とかデスクにはまとまりそうだ。この機種の後継機はHDMI入力が2つになり、KJ-32W730Cはもう生産終了品だ。だからせかされた様に購入してしまった。

KJ-32W730Cは、最近のPC用モニタで宣伝されている青色発色を抑えて目に優しいというアピールは、テレビなので当然ないのだが、既に居間にある同社の40インチテレビで青色を抑えた黄色みがかった設定にする事ができるので大丈夫だと思ってた。実際に輝度その他発色に関する細かい設定ができるので問題なかった。
また、倍速液晶でないのだが、プレステ4などのゲームに最適というセールストークなので問題になる程遅延は少ないだろう。

開封と設置

ブラウン管時代、30インチ以上のテレビと言ったらとんでもなくでかくて、縦横比4:3のテレビは特にでかく見えた。しかし今のテレビは32インチでも大型のアタッシュケース程度だ。

23インチと比べてより後方に設置することになり、前方のスペースが空くのでデスクを広く使える。これは予想外のメリットだった。
スタンドは「コ」の字型の金属パイプ2本と簡素だ。スイーベルだったらいいとは思ったが実際設置すると不都合ではなかった。逆にスイーベルがあるとモニタに軽く触れても位置が変わってしまう。縦表示ができるMultiSyncだと誤って触れると簡単に水平面も変わってしまう。

SONY TV setting


Windows10だと当然ながらマルチモニタ対応でテレビや録画を見ながらPCを操作できる。だから5年以上使っているMultiSyncは引退にはならない。

音声関連

KJ-32W730CはHDMIは4つ入力できるしD5入力などもできるが、光デジタル音声出力ができるのもポイントだ(しかしこのテレビの後継機にはない!)。PCモニタではこの出力端子はないので大きなポイントだ。これで複数PCの音声をテレビを介して一つにまとめて高音質のオーディオ機器につなげる事ができる。ただし音声レベルが低く、オーディオ側の音量を結構上げなくてはならない。
またこれもPC用液晶モニタにはありえない機能だがARC(オーディオリターンチャンネル)に対応してるのでAVアンプやサウンドバーと一体化した操作ができる。

 これはテレビのソフトウェアのバグだと思うが、音声出力を「テレビスピーカー」に選択しないと光デジタルを介した音声を聞こえない。つまりテレビスピーカーと外部オーディオの音声を一緒に聞けてしまうのだ。「オーディオシステム」を選択すると、オーディオ側はNon PCMというメッセージが出て音が出ない。もちろんテレビの方からも音は聞こえない。もしかしたらPCM以外の音声フォーマットになってるのかもしれない。このテレビを買った直後はそうでなかったのだが、ネットを介したソフトウェアのアップデート後、そうなってしまったようだ。
 また、テレビの電源を落としても光デジタル出力のリンクは確立しているのも気になる。このテレビは消費電力が比較的少ないので小型軽量のACアダプタを介して電力を供給しているが、そのACアダプタをコンセントから抜かないとリンクは解消しない様だ。

テレビスピーカーの音質については、思ってたほど悪くはなかった。ニュース番組を視聴するぐらいなら問題ない。7つの周波数帯域の音を変化させるイコライザがあるので、ある程度は自分好みの音にはできる。。リモコンにサッカーモードという専用のボタンがあり、それを有効にするとサラウンドになる。でも人工的な音だから個人的には好まない。テレビで映画放送の場合勝手に音声がサラウンドに変わるが、サッカーモード同様人工的な音。

画質関連

テレビ視聴では十分すぎる画質。倍速液晶ではないが、気になる様なレベルではない。番組最後の横に流れる文字も絵具を含ませたハケで掃いたようなようにはならないから気にならないだけなのかもしれない。工場出荷時は明るすぎる設定なので輝度を下げた。

PCモニタとしての画質も十分。ちらつきがないのは画面に向かって手を振ればわかる。今まで使っていたNECのMultiSyncは低輝度の場合、ストロボ効果で指が止まったように見えてしまうが、KJ-32W730Cは低輝度でもそうはならない。つまりちらつきが少ない。まあ最近のモニタはこの点を特に気にする必要はないだろうが。
ただ、若干赤色がにじんでいるようだ。でも気になる様なレベルではない。

BRAVIA画面アップ

パネルはノングレア(非光沢)でなく、ハーフグレアで電源を消すと自分の顔や体の輪郭が写ってしまうが、PC用モニタとして使う分でも問題ない。20年以上前のシューティングゲームをやると、程よく光沢が出てゲームセンターにあったアーケード版のゲーム画面を思い起こさせる。しかし、画面解像度はFullHD固定で、それ以外の解像度を強制的に指定するアプリケーションを実行すると、真ん中に表示される。まあ、現在はそのようなアプリケーションは少ないので問題はないと思う。ちなみにPC起動時にDELキーなどを押して現れるマザーボードの設定画面では全画面表示できた。また、解像度は変えないが「ワイド切り替え」ができ、ブラウン管時代のワイドテレビのような画面の脇や上下をカットした表示ができる。

IPS液晶ではないそうだが、視野角は問題ない。既に使っているIPS液晶のMultiSyncと比べても正面以外からの見え方は良い。四隅が暗くなることもない。もっとも仮にそのような欠陥があったとしても、離れた場所から真正面で見るのがほとんどなので問題はないのだが。

ネット関連

Wi-Fiが標準でついている。WPSに対応しており、面倒なSSID,パスワード入力をする必要はない。ネット動画はYoutubeしか見てないが問題ない。Wi-Fiがなくても有線LANも利用可能
リモコンにNETFLIXボタンがある。
リモコンに「ソーシャル視聴ボタン」がある。テレビを見ながらtwitterのツイートを下部に表示する機能。有効にするにはTwitterのIDが必要。
スマートフォンの画面を表示できるMiracastに対応。入力切替ボタン内で設定可能

その他、使い勝手

リモコンが滑りやすい。居間にある同社のテレビのリモコンは手になじむ形状で滑りにくいのに残念。

SONY TVリモコン

SONYT Vリモコン上部


右側が既にあった40型のテレビリモコン(RM-JD027)。左側が今回購入したテレビのリモコン(RMT-TX102J)。40型のリモコンは断面が台形で、かつ背面が適度に手に吸い付く。

テレビなので仕方ないが、映像信号が来た入力ソースを自動選択しない。リモコンから選択必要あり
これもテレビなので仕方ないが、輝度を一発で変えられない。MultiSyncは本体側のボタンで一発でS-RGBに変える事ができる。写真を見たいときには重宝する

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追記(2019 4/4)
PCを操作しながらテレビ画面を見る
オプション=>2画面表示でPCを操作しながらTV画面をチェックする事が出来る。
注目映像だけを見逃したくない時に有効だ。

以下は親子画面を選択した時の写真。

BRAVIA KJ-32W730C 2画面

リモコンで「電子取説」ボタンを押して使い方がわかるが、チャンネル選択の仕方の説明がない。いろいろいじった結果、
→キーを押した後、TVチャンネル、音量その他の操作
←キーを押した後、PC(HDMI)側操作
となる。これはPC(HDMI)が親画面の時の操作であり、親画面がTVならキーの意味は逆になる。
決定キーを押すと、左右の矢印キーで決定したアクティブな画面のみの表示となり2画面表示は終了する。

→キーで押した後でもキーやマウスでPCの操作は可能。
←キーを押した後はTV音声は消える。つまりPC側の音声に変わる
電子取説の説明でも記載されているが、↑ ↓キーで子画面の表示位置変更
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ソニーのテレビは、ラジオもそうなのだが感度が良い。自宅はテレビ電波の弱電界地域で、季節の変わり目になると電波の飛び方が大きく変わる場所だ。だからケーブルテレビは必須の地域なのだが、ケーブルテレビ料金をケチっている私は複数のアンテナを使って受信している。このような場所では、映っている最中突然映らなくなることも多々あるのだが、電波が弱くなるとソニーのテレビは感度が良いから何とか見られることが多いのだ。レコーダーはパナソニックだが明らかにソニーより感度が落ちる。またソニーのテレビは現在受信中のテレビ電波が弱くて受信できなくなると、他のChを探して受信できる電波があると同じ放送を自動選択する。受信状況が変化する自宅周辺は嬉しい機能だ。パナソニックは初期設定で設定された受信周波数は固定されてしまう。
 だからテレビの基本機能でもこのテレビは最適なのだ。5年以上使っているパナソニックのレコーダーのかわりにUSB HDDでレコーダー代わりにしようと思っているが、テレビの感度が良いのは外せない能力だ。PCにテレビチューナーをつけようとも考えたが、感度がわからないし、製品全体の完成度も低いそうなのでパスした。

(おまけに私が使っているパナソニックのレコーダーは、予約をすっぽかす事がよくあると言う致命的なバグがあるのだ。録画時刻をすっぽかしてる時、レコーダーの電源をONにすると思い出したかのように録画を開始すると言う腹立たしさ!)
もう、光学ディスクに映像をストックしてもほとんど見直さないのでUSB HDDで十分だ。

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カテゴリー 家電 電子機器
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