参考文献:オーム(OM)2巻 31章  巨人誕生、地球史上初の核戦争、アダム誕生までの歴史
[41] P.109
43.エノクは地球人であり、予言者として予言者イマヌエルより9308年前に生まれた。 

後略
[42]
P.113
108. 人間は地から創られた。植物や動物のもっとも小さな生き物から。しかし動物や植物との共同体ではない。即ち人間は独自の種族である。
109. 人の子が地上に増えた後、天の息子や娘たちが地上にやってきた日々があった。彼らは深遠な宇宙からやってきた知識人であった。
110. 当時、人の子らはまだ野蛮で抑制できなかった。しかし男も女も彼らは十分な美しさを備えていた。
111. 天の息子や娘たちは、地上の人の子の美しさを認め、彼らを欲しがり、互いに相談し合い、こう語った。
「さあ、我々はこの地上の人の中から男と女を選ぼう。そして彼らと一緒に子孫を生み、独自の民族を起こそう。」
112. この行いはヤーウェの命令に背いた行為であった。ヤーウェは、深遠な宇宙からやってきた知識人の最高の指導者であった。
113. 最高指揮官ヤーウェは副指揮官を持っていた。彼らは天の息子や娘たちの間で、ヤーウェの代理人となっており、見張り人とか守護天使とか呼ばれていた。
114. 彼らの中にはセムヤーサがおり、彼は副指揮官の中の最高指揮官であった。彼はヤーウェの副指揮官として責任を持ち、天の息子や娘の意図に気付いたとき、彼らにこう語った。
「貴方がたは自分の行いを全うする意志が無く、そのために差し迫る刑罰を身に受けなければならないのではないのかと私は恐れる。何故ならあなた方は、そのような振る舞いがヤーウェによって禁じられている事をよく承知していいるからだ」

115. しかし皆は答えていった。「我々は皆、自分たちの意図を諦めず、これを遂行し、ヤーウェが知ることの無いように、それについて沈黙を守る団結の誓いをし、その誓いを通じて互いに義務を負おう。」と。
116. 即ち彼らは皆共に誓い合い、互いに義務を負い、まもなく200人の数を伴い、密かに去った。そして歌う発行体に乗って山の頂に飛んだ。
117. そしてかれらは、山の頂上に着陸した時、もう一度同志の誓いをした。彼らはその誓いの山を、彼らの言葉でアルディスと名付けた。それは誓いの山という意味である。
118. 200人の中には、副指揮官の最高者セムヤーサがいた。そして他の全ての人達の中には、より低い副指揮官も居り、彼らの名はアンダニ、エゼケール、アサセラ、アサセル、バトラーラ、アルミルス、サヤカヤル、アラジャル、トレラ、ヨマエル、サルタエル、サタノン、サムサフェル、サタナ、ザケベル、ラリイサ、テルイエルであった。
119. 即ち天の息子や娘達は、地上の人の子の中から女と男を奪った。娘達は男を選び、息子はそれぞれ女を選んだ。それから彼らは規律のない混血の交わりをした。
120.天の息子や娘達は、不当に得た地上の人の子らに、手仕事、思考等あらゆる事柄について教示した。そして彼らは、根や実や植物のせん定や木を紹介した。
121. やがて地上の人の子の女達が、天の息子によって妊娠する時が来た。又天の娘達も、地上の人の子である男達によって妊娠た。
122. しかし地上の人の子は、天の息子や娘達とは異なった種であったので、彼らは自分達とは異なる子供を産んだ。123. そして彼らは子を産んだ。子供は素早く成長し、地上の人の子よりも大きくなった。即ち彼らは天の息子や娘達よりも大きくなった。
124. そして子孫たちは成長し巨人となった。彼らの足の長さは30エレ(1エレは55~80センチ)である。
125. 子孫の数は多く、わずかの世代の内に大きな民と成った。
126. 新しい民が増え、彼らは地上の人の子のように野蛮で制御できなくなった。彼らは皆、地上の子から生まれたのだが。
127. 新しい民の多くは、人間の数に等しく、彼らは暴食家であり、地上の人の子の全ての収穫物までも食べ尽した。やがて広域に飢餓が襲った。
128. 飢餓はますます大きくなり、人と巨人はもはや生活する事が出来なくなった。
129. その時、巨人たちは彼らから生まれたのであるが、巨人は地上の人の子に背き、又天の息子や娘達に対しても背いた。
130. 巨人達は地上の人の子らや天の息子や娘達と戦争を起こし、彼らを捕らえた。彼らは虐殺され、食べられてしまった。
131. しかし地上の人の子の多くは逃亡した。天の多くの息子たちや娘達もそうである。そうして彼らはもはや見られず、もはや巨人に迫害されることは無かった。彼らの邪悪は高じ、その野蛮性も増した。
132. もはや地上の人の子や天の息子や娘達を見つける事の出来なくなった巨人達は、そこで活動しているすべての小動物を損ない始めた。
133. 即ち彼らは、小動物、鳥、他の動物、水の中の魚がいるところに這い込み、それらを殺し、互いに食べ尽した。そうして彼らは肉で食物を得、血を飲んだ。
134.即ちこうして地上に、悪、不義、戦争、嘘、流血、地上の人々の間にある他の全ての悪が生み出された。
135. 巨人達は子を産む能力がなくなり、絶滅するまでの長い間、地上に生きていた。
136. 地上の人の子は遠くの地に逃れた。天の息子や娘達が彼らと共にいた。
137. 彼らは皆、彼らの子孫であり、そのまた子孫である巨人達によって引き起こされた事件に囚われた。
138. 更に天の息子や娘達と地上の人の子達は、互いに一緒に生活したので、その後巨人のようになった。即ち邪悪で全ての悪が彼らの心に刻まれた。
139. 即ちその後、彼らは野蛮に生きた。・・・つむじ風のように。そしてたけり狂う風のように堕落した生活を送った。だから彼らはぜいたく放縦な生活を送ったと言われている。
140. この様にして彼らが互いに生きたように、彼らによって未知の人々である他人に対してもそうした。即ち彼らはその人々を悪へと誘惑し、彼らと戦った。
141. 過ちの時代、天の息子や娘達は、ヤーウェとその従者たちに追放され、彼らはもはやその仲間達の所に戻る事が出来なかった。だから、彼らは地上の人の子等の下に留まり、彼らよりずっと長く生きたのだった。何故なら天の息子や娘達の寿命は1200才であったからだ。
142. 地上の人の子等は天の息子や娘達から、あらゆる種類の手仕事、その他多くの事柄についても、善についても学んだ。
143. しかし禁令の中で作られた巨人が生んだ悪のように、悪の方が至る所で多く理解されたので、それは広まった。144. 即ち地上の人々は、天の息子や娘達から学んだ。それほど彼らは呑み込みの早い弟子であった。
145. そしてアサセルは、人々に、剣、そして武技や日常的使用のためのナイフ、装甲、盾の作り方を教えた。
146. 又彼は、人々に生きるための戦いやフェンシングを教えた。又宝石のような技巧的細工も教えた。そして彼は、身体を飾るための宝石を作った。又必要のために化粧料を作った。
147. 彼は女達に腕輪を身に着ける事、眉毛の美化、最も高価で貴重な選ばれた宝石類を身に着けたり、吊るしたりすることを教えた。又彼らはあらゆる色素の生産、鉱石の発見、地の金属を溶解したり、鍛錬することを教えた。
148. まことに間もなく、地球で大いなる不義と偶像礼拝が起こった。何故なら全ての人々が誤った教えの中で腐敗し、自分の利益のために生きたからだった
149. 多くの真理の教えと多くの邪教が広まった。それらは遠い宇宙の知識人や地上の子等の、正しさと誤りの中から出たものであった。彼らは巨人の邪悪な行いによって、邪悪と不義に陥った。
150. テメラは星を見る技術を教え、カカベルは自然の印を読むことを教え、アスラデルは月の運行を教え、アメザーラクは死者を呼び出し、根全体からなる治療医学の技術を教えた。バラカラは占星術を教え、カラナスは創造の法則と掟を教えた。
151. 人々は破滅し、邪道に走り、真理を得ようとしなかった。こうした事態はテクラ(ガブリエルの娘)によって観察され、聞かされた。ガブリエルはヤーウェの軍団の統率者であり、知識人、遠い宇宙の天の息子であった。
152. テクラは地上の全ての事件を観察した。彼女は歌う発光体に乗り遠くへ飛んだ。何故なら地上で人の子等の間に何が起きているかを伺い、観察する義務があったからだ。即ち追放された天の息子や娘達によって何が為され、どんな影響が出ているかと。
153. しかし観察によって得たことは、ただ不義、流血、偶像礼拝、恐ろしい出来事、あらゆる種類の害悪であった。そしてテクラは、その父ガブリエルに、見たこと、聞いたこと、観察したこと、全てについて説明した。
154.最高指揮官ガブリエルは、それを聞いた仰天し、聞いたことに関する情報をヤーウェに伝えた。彼は大いに憂慮し、最高指揮官ガブリエルと副指揮官ミカエル、ウルナヤ、スルヤナに、もう一度報告するように指示し、委任した。
155. 即ち最高指揮官ガブリエルと副指揮官ミカエル、ウルナヤ、スルヤナは、歌う発光体に乗り地上に飛んだ。彼らは天から下を眺め、地上の人々の間にある不義を見て取ったのだった。
156. 彼らはすべての害悪を見た時、非常に驚き互いにこう語った。
「我々は、嫌悪すべきあらゆる邪悪の中から見て取った事柄をヤーウェに伝えなければならない。」と。
157. 即ち彼らはヤーウェの前に歩み出て行った。
「我々が見たことは、人間の可能性を超える残虐行為だった。何故なら大地は、彼らの叫びと悪行を、天の門に至るまで木霊させているからだ。」
158. ほんのわずかだがまだ義人がいた。彼らは天に嘆願し、訴え、祈った。彼らに権利が得られるように、そして力あるお方が、彼らのこの権利をいつももたらしてくれるようにと。
159. 即ち彼らはヤーウェに語った。
「人々は無効の言葉をもって創造に祈っています。その祈りは即ちこうです。
 『創造よ、あなたがあらゆる創造の中の創造であられます。あなたは栄光の御座に座す王であり、全ての世界の全ての人種によって存立なさいました。あなたの御名が聖化され、全ての世界の全ての人種によって讃えられますように。
160. 創造よ、貴方は全てをお創りになりました。全ての支配権は貴方にあります。貴方は全てを暴露し、明らかにします。貴方は全てをご覧になり何も貴方を避けて身を隠すことはできません。それなのに何故貴方は、私たちを助けて下さらないのでしょうか?』
161. こうして彼らはヤーウェに伝え、まだ僅かに義人が居り、彼らは創造の助けを望んでおり、人々は、創造があらゆる悪に対して、剣を振るうべき多くの軍団兵士を携えた王であることを、信じるようになった。と言った。
162. 又彼らは、セムヤーサが悪の最高者と成り、あらゆる害悪の邪教を導いている主導者であることをヤーウェに語った。又アサセルも地球人類の間にあらゆる不義を教え、宇宙の深淵から遣ってきた知識人の大いなる秘密を漏らした事を伝えた。
163. 即ち彼らは、地上で地と偶像礼拝と不義に満ち、わずかな義人はあらゆる害悪から逃れ出る事が出来なくなっているとヤーウェに伝えた。
164. ヤーウェは愕然とし、地上の不義者の間に、間もなく終わりが来るだろう、何故ならそのような行いは、人間が自滅し、全てを破壊するまで続けられるだろうから。
それまで、ただ観察するしかないと語った。
165. こうして全てはヤーウェの算定通りに起きた。地上の人々は戦争に耽り、セムヤーサの仲間と民が一方に、アサセルとその仲間と民が他の陣へと分かれて戦った。
166. セムヤーサとアサセルは、生命の礎石から死の太陽を生産する専門知識に通じていた。即ち彼らは秘密を漏らし、死の弾丸を築き、彼らは互いにそれを密かに自分たちの町に隠した。そして彼らの町を邪悪な死の炎熱で破壊し、焼いてしまった。
167.セムヤーサの町はソモン、アサセルの町はトウラスであった。そして人間の手による死の太陽は、それらの町に、各々の時間に、つまりソモンの町は太陽が昇る頃に、トウラスの町は太陽が最高地点に達した時に、火を吐いて燃え上がった。
168. そしてすべては廃墟と成り、一面に生存者はもはや無かった。何故なら全ては、死の炎熱の中で灰と化してしまったからであった。
169. 即ちヤーウェの予言は成就し、呪われた2つの都市の全ての害悪は罪人自身によって抹消されたのだった。

P.137

551.ヤーウェはセムヤーサとその一団、そして地球の進歩の流れを変えてしまった出来事について明らかにした
552.「セムヤーサとその共犯者に関する事件が起き、彼らが死の太陽によって殺されたのは、エノクが最初に地球に誕生する378000+418年前の事であった」

553. その時、創造の法則は、死者の霊体が地に呪縛されることを定めた。それ故それらの霊は、時代の周期を経て何度も再び生まれ変わった。
554. 当時、ヤーウェは、過失者が数回生まれ変わった後、再び彼らを天の息子や娘として受け入れる努力をし、所定の時期に彼らを捉えさせ、彼らを深遠な宇宙にある故郷に連れ戻した。そこで彼らは何回も生まれ変わり、その間に教育を受け、ヤーウェの真の指揮者、監督者となった
555. いよいよ彼らが新しいヤーウェを持ち、新しい任務のために準備される時がやってきた。ヤーウェは、昔地上に起きた邪悪な出来事を取り除く努力をした。知恵者たちはすべての害悪を取り除くために、新たな地上を訪れる助言を得た。
556. ヤーウェの助言により、地上に新たな人種が創られることになった。その人種は、天の息子と娘と同じでなければならなかった。すなわち学識者たちはこれを可能にするために、あらゆる手を尽くした。
557. 天の息子や娘たちと彼らのヤーウェが何回も新たに生まれ変わった後、もう一度地球に旅立ったのは、エノクが生まれる3700年前の事であった。
558. 学識者によって命じられたように、彼らは60年の間そのまま生きた。
559. こうして学識者の要求した変遷の時は満たされ、天の息子や娘たちは地球の人の子らと共に力を合わせる事が出来た。そして天の息子や娘たちのようになるべく、新しい人種が生まれた。
[27]
560. ヤーウェと、宇宙の深淵からやってきた知識人の大いなる軍団の指揮者であり、天使であるセムヤーサが、自分自身の意思により、地上の女との間に、あたかも天の息子や娘達であるかの様な白人種の父であるアダムという子孫を生んだのは、地球上に初めてエノクが生まれる1700年前の事であった。
561. アサセルは地上の女と交わり、レドンを生んだ。レドンは地上の黒人種の父である。
562. サルタエルは地上の女と交わり、テトエルを生んだ。テトエルは地上の赤色人種の父である。

563. 異なる人種の子孫たちは、互いに交わり、新しい人種と民族を生み出したが、昔から彼らは罪を負い、法則と掟に従わなかったので、ずっと昔の祖先と同じように500年間、新たに大いなる災いの中に生きた。
564. そこでヤーウェは次のような助言を与えた。彼の指揮官であるガブリエルによって、地上の女との間に子を作り、その子は直ぐに、ヤーウェとその知恵者から教育を受け、その霊体は彼らの一人、すなわち深遠な宇宙の知識人と同じになる様にという忠告を与えた。
565. 即ちガブリエルによって子が作られ、地上の女サラナはエノクを生んだ。エノクは地上の人の子らに教え、366年生きた。
566. しかし、エノクの教えは地上の子らの間に何ら大きな実を結ばなかった。そこでエノクは予言者として、即ちヤレドの息子として新時代に再び生まれ変わった。