液晶から始まるよもやま話 

ソニーが自社で液晶パネル生産をはじめると言う。相当出遅れている感もするが、他社のパネルメーカーを買収してノウハウと時間を一挙に稼ぐようだ。液晶より他のデバイス(ELなど)が今後流行ると言う読みが外れたから今まで後手に回っていたのが理由のようだが、そもそも全般的にハードウェア製品の値段が信じられないくらいディスカウントされている状況では焼け石に水と言う感じだ。
(後日、クオリアなる高級ブランドをソニーは立ち上げた。200万画素デジカメが38万円。スタパ齋藤氏のようなハイテクオタクしか評価しないような代物だ。血迷ったか?ソニー)


液晶といえば筆者も新しいモニターを今物色中でもちろん液晶を考えているのだが、まだ値段的にも性能的にも「買い」だと思わせるのはなかった。今の使用しているCRTは今年で6年目になる。17インチなら文句なく買いの商品があるが、筆者が求めているのは19インチ。なぜなら、17インチで推奨解像度が1280*1024では非常にフォントが小さいのだ。19インチぐらいないとまずダメだ。推奨解像度以外の解像度だと液晶モニタは綺麗に表示してくれないからねえ、1024*768では今では低すぎる解像度だし、となると1280*1024になるわけだ.

ソニーの「筆者の」バブルは1990年代後半くらいにすでに弾けている。ソニーのビデオがすぐに壊れかつ消費電力が待機時でも20Wも消費しているという事実を知ったとき「やる気あるのか?」と思った。
おととしあたりに親に買ってやったソニーのラジオも親いわく既に壊れていて別のを購入したと言う。機械的稼動部分がほとんどないラジオがすぐに壊れるのか?ラジオといえばソニーの出世作なのに。これは実際に手にして見ないと何ともいえない。

テレビ東京系の株式ニュースでいつも言う「値嵩(ねがさ)のハイテク株」といえば今までソニーだったが、今では東京エレクトロンだ。

ソニーもマイクロソフトも次のヒット商品は茶の間にあるテレビを活用したホームサーバーやセットトップボックスだと決め込んでその足がかりとしてゲーム機を発売し、ソニーはゲーム(PS2)を内蔵したビデオ録画機(PSX)を今年には発売するのだと言う... もちろん、地上デジタル放送、BSデジタルもOKなんだろうな?でなきゃすぐにまたバージョンアップとかアップデートとか言って新製品をまた出さざるを得なくなる。最近の機器は進化していて、後でプログラムをロードしてそれらの放送に対応させると言うのも可能なようだが。でも,もうPSXで使用するであろう書き換えDVDも既に終わりが見えているし、100円ショップ ダイソーにそのメディアが販売されるようなことになれば、ソニー商品の利益率も思ったように上がらんだろう。

(今思ったのだが書き換えDVDも必要だがそれ以上に大容量のハードディスク(HDD)を付けた方がいいね。メディアを差し替えると言うのはものぐさな筆者には面倒なのだ。書き込み可能DVDやCDをたくさん持っている連中なんてほとんどがマニア、オタクの類の人間だろう。ほとんどの人間は自分の録画したものをしっかりと管理するようなことはしないと思う。だからこそ、大容量HDDに溜め込んで本当に必要と思うものだけDVDにコピーすりゃあメディアの消費量も少なくて済み、管理面や環境面にもいい)

大手の本屋で売上ランキングを発表している所があるが、その中でセットトップボックス(STB)を販売している会社の社長が書いた本が上位にランクインされている。筆者は常々この売上ランキングに胡散臭いものを感じているのだが、このSTBを販売している会社社長の本は、表紙だけでは単なる経済本だと思わせるが、結局はSTBの売り込みなのである。しかも、その本をざっと立ち読みしたらマルチ(ねずみ講,連鎖販売取引)じゃないのか?と思ったら、それ専用の掲示板にこの会社の商法に引っかかった友人を嘆いている書き込みがあり、筆者の疑いはどうも杞憂ではなかったようだ。おまけにこの本は数ヶ月前に既に立ち読みした覚えがある。それが今になって売上ランキング上位になるなんてちょっと考えられない。演歌のヒットチャートじゃあるまいし。
この本屋の売上ランキングの中には前のコラムでも紹介した、増田某の著書がランクインされており、全くの邪推だが、本屋に金を積んで売上ランキングを上げさせているんじゃないのかとさえ思ってしまう。直接的にはそうしなくても、著者が経営している会社が大量にその書店から自分の本を買い込めばランキングはアップするしね。もちろんその大量に買い込んだ自社の広告でしかない本は、セミナーにもよく参加する彼らの信者に売りさばきゃあそれで一件落着。モヒカンスタンレーは自社のデリバティブにトリプルA(AAA)の格付けを付けさせたいがために、格付け会社であるS&Pに献金して、結局AAAR(Risky.. AAAでリスキー?なんじゃそりゃ?)となってしまったそうだ(笑)。

金融危機だとか、預金封鎖とか言って恐怖を植え付けて自社のサービスに加入させるための本は結構多い。増田某もそうだし、スイスのプライベートバンキングを薦める本もあるし、イギリスのファンドを薦める本もある。読者に注意しておくがこの類の本は全て広告だ。しかもこれらの本のタイトルはストレートに自社サービスを宣伝するタイトルではない。読者の危機感を煽るタイトルだ。

それにくらべりゃあ、弊社の注意や警告は、このヨタコラムを読んで金を振り込ませるような仕組みを取っておらず、真の意味での警告である。上記の本は警告ではない、単なる営業活動の一環である。それも手の込んだ巧妙なものである。はっきり言っておく、金融危機だからといっても、もうこの時点で積極的な投資は確実に損をするだろう。何もしないのが得策だ。株があるならさっさと売った方がいい。

警告といえば、将軍様の放送局が「破滅的な結果になるだろうと」日本に対して警告しているが、これはDJ-MUNEOのシャウトと同じく単なる恫喝である。まあ、既に破滅的な結果になっている国から言われるのもおかしなことだが。

朝、テレビ東京系の金融関連ニュースでは、最近の連日の株の堅調な動きにすっかり気が抜けたようで、回復基調だとかまたアホなこと言いはじめてきた。本当にお調子者だ。そう言ってないと証券会社はやってられんのだろう。国民のあぶく銭がなければすぐに息絶える根本的に脆弱な会社だもんな。

メリルリンチが東京日本橋付近に自社ビルを建設中だが、壁面が円弧を描いていてかつ、すべてガラス張り。しかもその円弧ときたら今まで見たことがない、上空から見て円弧を描いているのではなく、ビルを横から見て円弧を描いているとわかるのだ(真中の階付近の壁が横に出っ張っている)。正気の沙汰ではないね。自己顕示欲の表れなんだろうけど、大地震が差し迫っている関東圏で現在そのようなビルを建設しているなんて、まさにリスクを全く考えていない。多分20階以上もあるビルだから、大地震が起きれば下にいる人たちはどうなるのか?言うまでもないね。これだけ見ても証券会社なんて未来を見据えてリスクを取るのではなく単なるお調子者だと感じてしまう。
 
金融危機はバカな国家指導者とそれにつるんでいる大金持ち連中の権力がなくならない限り永久に続く。金融危機が彼らのビジネスの1つであるからだ。もちろん戦争も然り。パレスチナ問題も基本的にはビジネスの1つ。イスラエルのシャロンはテロリスト出身だそうだし、ベギンもそうだったしね。そんな連中がまともな事をするわけない。中東問題が燻っている限り金融危機も解決されない。

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