IT技術者は今をときめく新手の奴隷。この業界は技術よりも馬鹿な上司や取引会社、特許を主張する会社の詐欺行為で悩まされる


日経コンピュータ('03 7/14号)を立ち読みした。結構注目すべき記事が多かったが、(今更ながら)IT関連企業はやはりできれば避けたほうがよい業界だとあらためて思った。
システムの発注側を雑用係として使い、そして発注者は発注側に本来のやらせるべき仕事はごまかして、なあなあの関係に持ち込む他に下請け会社のイジメを無くす法律ができたとか言う記事もあった。


パソコンのキーボードのファンクションキーに特別な機能を割り当てることが特許になってしまった記事も注目だ。またもや、くだらんものが特許になってしまった。もし筆者のフリーソフト(X Button Maker)が有料化したらカネを徴収すると言うことなんだろうね。馬鹿馬鹿しい、本当に。

パッケージソフトウェアベンダを除いて、ソフト開発業務の組織構造は、建設業界の階層構造と同じ仕組みだ。だからオウム信者が国のコンピュータシステムを開発できるのだろう。
ネットワーク管理は、年中暑いもしくはとんでもなく冷房の効いたマシンルームでカチャカチャキーボードを叩いたり、サーバーやその周辺機器のセッティングと言う肉体労働もある。極めて体に悪い。有害な電磁波もたくさん浴びることだろう。みずほ銀行に勤めるIT技術者が自殺したそうだが、大規模なシステム関わる技術者は夜も昼も関係ない生活になる。家に帰っても問題があれば真夜中でも呼び出されるそうだし。おまけに経営陣は自社の神経網を扱うコンピュータネットワークを軽視しているから、それを扱う技術者の待遇もめちゃくちゃ悪いのは目に見えている。
こういう社員やゾンビのような大企業の大多数の社員は、多分今の時代、結局上司達や経営陣の各種巨額ローン返済のためにコキ使わされている。そういう人間はさっさと辞めて別の道を進んだ方がいいね。

Web上の広告ではあなたの適正年収を計算しますとか言って、それは多分正確な分析結果を得るための統計の母集団を大きくするための行為に過ぎず、経営側が奴隷であるIT技術者の賃金をどれだけ値切れるかの計算に使われていることだろう。しかし、奴隷を使っている派遣会社は結構いいところにオフィスを構えていて、巨額のマージンをせしめていることがよくわかる。派遣会社は大手のメーカーでも子会社にやらせているところが結構あるから結構簡単でボロい商売なんだろうね。しゃべりのうまい人間なら一人でも開業できるようだし。


SCOのLinuxに対するいちゃもんは、SCOの主張を信じるなら、IBMがやはり汚いやり方でビジネスを進めていた言うことになる。
SCOの主張云々以前に筆者はIBMのLinux戦略は、他人の成果物(Linux)を借用して自分たちの高価なサーバーソフトやサービスを顧客に買わせるための手法だと思っていた。
初期投資は少ないとか、トータルコストは安くなるとか言って、コンピュータに疎い大企業のお偉いさんに吹っ掛けているんだろうね。
国や地方のシステム開発の入札でNECや富士通が1円とか100円という入札額で落札させるのと基本的には同じ手法だ。後でたんまりと儲けさせてもらいまっせ!という手法だ。

都会の高層ビル群を見ると時々、こんな詐欺師の巣窟のような星でよくぞこんなにも経済的に発展したものだとつくづく思ってしまう。

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