就職も老後も希望の持てぬ国。しかし仕事がなくて自殺するなんて馬鹿だ。

中高年の自殺が何年も前から報道されているが、就職前の大学生の自殺も多くなっていると言う。しかし、仮に就職できたとしてもそれで万事OKではない。

就職情報誌や就職斡旋サイトでは、多分今でも人生の勝ち組になるために、どうやったら人事担当者に気に入られるかなどという瑣末なことを書き、読者に無用な煽り立てを行っているだろう。
運良く就職できたとしても、激務が待ち受けている。単に忙しいなら人は不満に思わないだろう。上司や会社の納得のいかない論理では働かされているから、激務が相当な負担になり心と体が蝕まれていくのである。
有名電機メーカーに勤めている筆者の親戚の人が、国の指定した難病に突如としてかかったと言う。又聞きだから正確なことは言えないが、ストレスが原因のようだね。
筆者も会社行っているとき、「これでは上司に殺される」と本気で思った時があった。とにかく上司や社長の言うことをまともに聞いていると、体がいくつあっても足りなくなる。会社や上司に見初められ、世間では勝ち組と見られている人間になったとしても、幸せになるわけではないのだ。組織からすれば、単に「利用し甲斐のある奴」程度の認識なのだ。だから、就職出来ない程度で死に急ぐなんて馬鹿らしいのだ。

だいたい、脳梗塞で倒れた長嶋茂雄でさえも、ナベツネなどの経営陣からすれば、「金のなる木」でしかなく、「パシリ」に過ぎない。ナベツネが長嶋の回復を願っているのは間違いないが、それは単に自分の所得や権力にもろに関わってくるからそう願っているに過ぎないのだ。最近亡くなった、いかりや長介もテレビ局が番組を急遽変更してテレビ局の経営陣のために事実上コキ使われてしまった。田中角栄にいたっては今でも出版業者に儲けさせてあげている。有名人の死去は各種業界からすれば、ご愁傷様とか表向きでは言っているが内心はシメシメといったところか。

安直な考えしかない人間なら、この時代を生き抜くには権力者に取り入って、自分はほとんど仕事もせず他人任せにしてうまく切り抜けようとするだろう。現在の大手企業の社長はそういう能力にたけた人間が結構多いかもね。というのは、創業者が社長を務めている人が少なくなっているからだ。

だから、就職先として公務員の人気が上がっているのだろうね。民間企業の様に忙しくはないし、老後も共済年金だからボロボロの国民年金や厚生年金より財務内容が良いと言う話だから、至れり尽せりだ。加えて権力者に取り入る必要はない。高級官僚ならそれだけで相当な権力を持っている。自分たちが法律だからね。

一例として今話題の国民年金についての報道から見てみよう。江角マキ子が国民年金に入っていなかったのに、ショムニの役のように傲慢かました台詞で年金に入れとか言っている。この広告で国民年金から6億も使ったそうだ。国民年金を強制徴収するという報道が何度も目にするが、一方で国民年金が強制加入でないときに加入していない人が障害者になって障害年金がもらえないのは違法だと言う裁判の報道があった。その記事によれば89年から強制加入になったと言う。また雑誌(週間ポストか現代)の記事では国民年金は初めから6割程度の加入率だと言っている。要するに、社会保険庁は10年以上前から国民の金をあらゆる手を使って強制徴収するようになったと言うわけだ。これはまさしく官僚自らが自分たちの都合で法律を作れる証拠だ。

だから、楽して生きたければ公務員になればよいのだ。民間企業の社長や上司の様に好き勝手にいろいろなことを決めることも出来る。しかし、国や地方の債務が無視出来なくなってきている。それで社会保険庁やら財務省や、あらゆる企業が一般庶民から金を収奪すべくいろいろな手を使ってくるのだ。

そしてこの日本の混乱に乗じてハイエナの様な欧米の金融、保険業者が多数来襲している。悪魔に魂を売ったアナウンサーらが始終うるさい保険のCMで掛け捨てでないと甘い言葉を使って勧誘している。単に外資に掛け金の8割を持っていかれるだけだ。加えて加入すれば個人情報も提供させられ更なる収奪の種も与えたことになる。こんな保険に入る必要があるのは、組織からコキ使われている人間だけだ。だからそのような劣悪な就業環境から逃れた方がずっとましだ。おまけに死んだら多額の金がもらえるという保険会社の甘い台詞は殺人を誘発させる。実に悪魔的だ。

だから、自殺するか他殺されるか、どちらしかない組織にがんばって就職しようなんて馬鹿だと思わないか?
公務員になっても国がポシャれば地獄が待ち受けている。
だから、適度に組織とは距離を置いて自分が真に満足できるものを第一として生きるべきだね。多分いいところを目指さなければ大体働ける場所はあるだろう。フリーターでもいい。世間体を気にするより自分の真の満足を追求した方がいい。フリーターが多くなってしまったのは国の責任だ。国がすべてのものが右肩上がりになると勝手に思っていたのが原因だ。

いいところに就職できたとしても、安心出来ない。激務が続いて人間性の崩壊が待ち構えている。
真の自己の確立が重要だ。そして組織や国にすべてを捧げるような生き方は危険だ。加えて残念ながら今の組織や国はほとんどの場合、すべてを捧げるほどのものではない。

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