水野和夫「世界経済の大潮流」
筆者はもう経済関係の本はほとんど買わないようになってしまった。なぜならほとんどの経済本の著者は、自分の属する組織に有利な論理を展開しているだけで、公平な視点で見ているとは思えないからだ。加えて本の中で言っている事がほとんど過去で読んだ誰かの本のでの発言と同じであり、少し立ち読みしただけで、同じ内容の中身の焼き直しの本だとわかってしまう。特に人目に触れやすい平積みされている本、売れている本ははそうだ。
しかし、売れている経済本の著者の中で水野和夫氏の本は一度も買っていなかった。テレビでの発言から、どのような考えをしている人なのかはわかっていたから買う必要がなかったのだが、この人の発言には同意する発言が多々あったから今回買ってみた。また、当時証券会社に所属していたにもかかわらず、珍しく証券会社に有利な発言をしていない所も少し驚いた。
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投稿: 2012年 7月 29日, カテゴリ 本.