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このソフトはPC上のキーボードとマウスのボタンの機能を変更するツールで、X Button Makerの後継ソフトであり、シェアウェアです。
おもな機能
CTRL+Vなどのショートカットキーを1つのキーやマウスのボタンにに割り当てることが出来ます。ショートカットキーだけではなく、多くのキーを出力するキーボードマクロのような使い方も可能。
Ver2.0から修飾キー+1キー(例えばALT+SHIFT+D)にも定義を割り当てることができるようになり、既に定義されているショートカットキー(CTRL+Vなど)の機能を自由に変更することができます。(必ずうまくいくとは限りませんが)
例
無変換 -> ALT+F4 (ウィンドウの終了)
CTRL+SHIFT+D -> よく使う文字列 (ユーザ名など)
設定方法はキーボードから直接入力。何度もやり直しができ、テスト実行も可能。安定動作を保証するキー出力の遅延実行も設定可能。
キー出力だけではなく、アプリケーション(実行ファイル)やファイルをオープンすることができるので、簡易のプログラムランチャーのような使い方も可能。
アプリケーションごとにボタン定義を替えることが出来ます。(ver2.10からは事実上無制限(以下の表参照)に定義可能。ver2.03までは最高12アプリケーション分まで。)
64ビット版Windows上でも32ビット版と同じように使用可能。32ビット版と64ビット版アプリケーションの専用ボタン定義も統一環境で設定でき、違いをほとんど感じさせません。
デバイスドライバを使用しない常駐アプリケーションで、昔からある基本的なWindowsAPIしか使用していないので、システム全体を不安定にさせる要素が少なく気軽に導入できます。タスクトレイにあるBattenXのアイコンから常駐を解除すれば、すぐに元通りになります。
試用版は、設定はほぼ無制限に出来ますが、機能は10分しか利用できません。(再起動すればまた使用可能)
X Button Makerとの違い
機能/ソフト名 | BattenX | X Button Maker |
キーの変更 | ○ | ○ |
修飾キー(複数可) + 1キーの機能変更 | ○(Ver2.0から) | × |
キーの認識方法(注1) | 仮想キーコードまたはスキャンコード | スキャンコード |
定義ファイル入出力 | ○ | × |
送出するキーのテスト機能 | ○ | × |
キーの遅延実行(注2) | ○ | × |
マウスボタンの機能変更 | ○ | × |
一度に出力出来る文字数(理論値) | 約 2の30乗 ( Ver2.10から) | 約128 |
専用定義可能なアプリケーション数 | 2の31乗( 理論値 Ver2.10から) | 9 |
対応OS(Vistaは多分) | Windows 7/Vista/XP/2000 | Windows 7/Vista/XP/2000/NT/98/95 |
64bit版Windows対応 | ○ | △(注3) |
再配布可能か? (注4) |
○ | × |
注1:仮想キーコードはデバイス非依存のため、設定した定義を他のPCに流用できるようになります。
注2:キーを送出する時に一定時間をおいて送出します。それにより、複数のウィンドウにまたがったキーボードマクロを安定して実行できます。
注3:X Button Makerは64bit版Windowsで実行可能ですが、64bitアプリケーション専用のキー定義は出来ません。
注4:再配布可能ライセンスを取得したユーザは、自分の配布するアプリケーションにBattenXのモジュールを入れる権利を有し、ユーザにBattenXが使われている事を隠すことも出来ます。
X Button Makerのユーザーから見たBattenXのメリット
64bitアプリケーション上でも専用のボタン定義が設定可能で、32bitアプリケーションと全く同じ様に定義または運用可能。64bit/32bitの違いをユーザーが気にする必要はほとんどありません。
Windows2000以上で動くプログラムにしたため、使えるキーが多くなり、UNICODE文字も出力可能。
BattenXはデバイス仕様から独立している仮想キーコードでキーを認識できるようになったため、他人のボタン定義を読み込んでも有効に機能します(多分)。
キーの送出定義の際、テスト実行や一文字削除が出来るので最初から設定をやり直す手間が省けます。
CTRL+ALT+Aなどの複数ストロークキーの定義ができます。
Windows 7上において、設定ダイアログのスクリーンショット