DXFファイル初期化関数  LTCustomizer21 for AutoCAD LT リファレンスマニュアル

ActiveX
    Function start_DXF([option As Integer]) As Boolean
C/C++
    int WINAPI LTC_start_DXF(short int option=0);

パラメータ
option:このパラメータはビットコードです。複数のオプションを指定することが可能です。
ビットコード1:バイナリDXFを指定します。
ビットコード2:テーブルデータを作成しそれをこれから作成するDXFファイルの一部にします
ビットコード4:既に作成してあるテーブルデータをこれから作成するDXFファイルの一部にします

返り値
ActiveX: True:成功 。False:失敗
C/C++: 1:成功 。0:失敗

DXFファイルのタイプの指定とその他重要な機能を提供します。
テーブルデータと言うのはDXFファイルにTABLESセクションと言うものがあり、それを指します。
テーブルデータはレイヤや線種、文字のスタイルなどCADデータの装飾に関する重要な情報が記述された部分で、このテーブルデータを記述しないDXFファイルは意図したとおりのCADデータを描画してくれない可能性があります(特にLT2000以降)。テーブルデータのフォーマットは複雑なものが多く、直接記述できる類のものではありません。そのため LTCustomizer21はAutoCAD/LT上でDXFファイルを作成させ、その中からTABLESセクションを抽出するアプローチを取っています。オプションのビットコード2を指定することでそれを実行させることができます。したがってビットコード2を設定して実行する前に、既にユーザが使うべきレイヤや線種、文字スタイルなどをCAD図面に設定する必要があります。

例:
start_DXF 'テキストDXFでテーブルデータは書き込みません。
start_DXF(3) '1+2なのでバイナリDXFで新たにテーブルデータ記述用DXFを作成し、そのTABLE情報を使用します。
start_DXF(4)'テキストDXFで既に作成されたテーブルデータ記述用DXFを使用します。

start_DXF()実行後、使用できるデータタイプはAutoCAD R12当時のものに限定されます。
start_DXF()はDXFのバージョンをAutoCAD R12のDXFに設定します。そのため、最新のデータタイプは使用できません。(例えば軽量化ポリラインなど)しかし、AutoCAD/LTが厳密にデータタイプをチェックしていないので、例外的にうまくいくものもあるかもしれません。

注意:

ビットコード2または4を指定すると、AutoCAD LTがDXF読み込みエラーと表示される事があります。その際は申し訳ないのですがこれらの機能は利用できません。