電動ウォーキングマシンALINCO AFW5022:5度の傾斜角は負荷が高い。サイズが若干小さいのが欠点
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以前に紹介したALINCOの電動ウォーキングマシン(メーカーはプログラム電動ウォーカーと言っている)は5年ほど使っていて、去年の暮れに壊れてしまった。修理料金をメーカーに尋ねたら、送料全込みで買った時の値段に近くなる可能性があり、修理はあきらめて処分してしまった。それで、この冬はテーブルの椅子で踏み台昇降を5~6分することでウォーキングマシンの代用とした。室内が0度付近の時は更にその時間を延ばして若干汗をかく程度まで行っていた。
それでわざわざウォーキングマシンなどというものを買う必要もなかろうと思っていたのだが、春先になって、膝が痛み始めた。あきらかに踏み台昇降が原因だ。筋力や心肺能力は鍛えられても膝などの関節は鍛えられないし、完全に壊したら一生痛い思いをする。
それで結局また購入したのがこの電動ウォーキングマシンだ。
サイズが小さいと歩きづらい
今回購入したものは前に購入したもの(AFW3014)に比べて値段が安く機能も劣っている。音声合成によるメッセージもなく、表示も簡素だ。それくらいは別に問題がないが、最大の問題は歩くスペースが小さいことだ。これにより少し横にずれて歩いても簡単にベルトの上から外れて歩いてよろめいてしまう。正直言って成人男性には狭い。女性か子供用だろう。しかし、このウォーキングマシンはかなりの負荷を人に与える。私は寝る前にこのマシンを使ってるが、一日の終わりだと体がよろめきやすく、もう少し大きなものを選べばよかったと思うが安さにはあらがえなかった。
傾斜角5度は想定以上に体に負担
AFW5022のベルトの傾きは傾斜角5度固定だ。AFW3014は水平から2度まで設定でき、私は2度にして使っていた。3度の違いは最初傾斜が前より少しきついかなぐらいという印象だったが、スピードをAFW3014の時と同様にしたら、とてつもなくきついと分かった。AFW3014上では4.5km/hでいつも使っていたのだが、今回購入したAFW5022では4.5km/hだときつすぎて1km/h下げて使う事になった。AFW5022で4.5km/hだと、まずベルトの面積が狭いので、スピードが速くなると蹴りだす足が最後尾まで行ってしまう。そして傾斜角がきついのでふくらはぎはすぐに鍛えられるとは分かるが、心肺能力が追い付かない。4.5km/hで10数分くらい歩いて断念した。
このきつさは思ってもみなかった。また、AFW5022の4.5km/hは前回使っていたAFW3014よりスピードが速いのではないのかと感じた。本当の4.5m/hとは実際どれくらいの速さなのかわからないが、今回購入したAFW5022上の4.5km/hは私の全速に近い。AFW3014使用時の5km/hよりきつく、6km/h並だ。この速度は普通走らないとついていけない速度で競歩の様な速度だ。ちなみにAFW5022の最高速度は5km/hだが、これは十分すぎる数値である。
少ない時間できつめの運動ができるというのは時短になるし良いのだが、自動車と同様ある程度の時間をかけてないと健康維持にはつながらないので20分3.5km/hで使用することにした。この設定でも結構汗が出る。体が弱っている人にはこれでもつらいと思う。
メンテナンスについて
付属としてシリコングリスが同梱されている。量は少ないので最初の1年程度で使い切りそうな量だ。4か月から6か月ごとにベルト裏に塗布するとのことだが、それ以外にも前部にあるカバーを外して中にある回路やモーター周りのホコリを取って欲しいと書いてある。(以下の取り外した上部カバーの写真参照)
実は私はこれを怠っていたからか、5年弱で前回使っていたものをお釈迦にしてしまった。壊れた時に初めてカバー内を見たのだが、普段使ってない物置のような部屋なのにホコリがたくさん入っていた。モーターにホコリが大量に入っていたが故障の原因だと思っている。
今回はそうならないようにホコリが付きにくくするために、車で実践したアルミテープを可動部分付近に貼ることにした。車ではアルミテープを貼る事で、車にたまった静電気を除去することができ、その結果ホコリが付きにくくなり、加えて燃費向上、低騒音化、そして疲労軽減までの効果があることが分かり、車以外の樹脂製品のある可動部分にも効果があると思ったからだ。
AFW5022には前方のベルトが出入りするカバーに上下ともアルミテープを貼った。その際、カバー裏側にも貼るので、カバーを外したのだが、これが非常に取り外しが面倒。
カバー内を定期的に掃除しろと言われても、そのために電動工具を使ってネジを回す必要があるのは問題。取り付け精度がわるく、カバーのビス穴がきれいに穴が開いてないでバリが残っている。そのため、外したネジを入れるのが大変なので、そのバリを細長いやすりで削り取った。手動で簡単にパチッと開けられるようにすべき。
カバー内の写真は以下の通り。
モーターと駆動用ベルト、電子回路があるが、ご覧のとおりカバー裏にかなりの面積のアルミ箔らしきものが貼られている。これはもしかしたら、このメーカーも樹脂製部品が帯電することでホコリがたまりやすくなることを認識しているのかもしれない。ラジオや無線機器ではないので、電子回路の誤動作防止のためのアースとは思えないし。