Windows8対応について
ツイート6月1日からリリースプレビュー版をインストールして使っていますが、ブログ(丹下段平設計事務所)でも述べているとおり、Windows8はセキュリティ的にかなり問題のあるOSで、かつデスクトップアプリを強制的に過去の遺物にしようとしているのがはっきりわかりますので、現在提供されている私のソフトウェアをWindows8に積極的に対応することは止めることにしました。
唯一X Button Makerだけまともに動いています。64bit版のWindows8での使用ですから、当然64bitアプリケーション上では動作は不安定になります。
BattenXは常駐するとエラーばかり引き起こしているので駄目です。64bitの実行ファイル(BattenX64.exe)のみを常駐解除にするとエラーが起きなくなるのでWindows8上の64bitアプリケーションは何か強力なセキュリティ上の制限が設けられている可能性があります。BattenXの32bit版と64bit版は同一のソースコードから作成されていますので。
でも、実際にデバッグしていないので今言ったことが本当かは100%断定できません。
(以下Windows8についての批判的意見)
リリースプレビュー版は以前リリース候補版と言われていた製品版に一番近いバージョンにもかかわらず、私のPCでは誰にでもわかる基本的なバグがいくつもあります。
起動ドライブをリムーバブルドライブと認識していたり、起動後、画面の解像度が1024*768に何度も変わってしまったり。スタートアップフォルダに消したはずのバッチファイルが動作していたり、環境変数を変えても元に戻っていたり….。
これは私のPCのシステム構成(「またたび広告」のASRock Z77E-ITXのレビューで使用しているシステムを確かめられます)がそうさせているのかも知れませんが、そうだとしても完成度に疑問を持たざるを得ません。
Windows8はタブレットPC専用OSという認識で市場に認知されるのではないでしょうか?だからWindows7も同時並行して販売されていくかもしれません。
MicrosoftはMetroUIアプリケーションを強力に推進しようとしていますが、Windows8自体がappleのiOSを真似てユーザの大量の個人情報を提供するように出来ているので私個人は開発はもちろん使用も出来るだけ敬遠したいと感じています。
それ以外の昔からあるアプリケーションで証明書のないアプリケーション(私のソフトウェアがそうですが)は全て怪しいアプリケーションとしてダウンロード後、実行を拒否され(その後回避することは出来ますが)、証明書付きのアプリケーションさえも危険さを漂うような雰囲気をWindows8は醸し出していますが、MetroUIアプリケーションの方こそ逆に危険のように思えてきます。
インストール時にMicrosoftID(Windows LiveID)を強要し、その際に携帯電話番号さえも入力を促しているのですから、それの情報と強く連携できるであろうMetroUIアプリは、昨今問題になっているAndroidアプリの情報流出問題と同じ問題をはらんでいるように思えるのです。しかもPC上では独壇場のWindowsですから、PCユーザーのほとんどがWindows8に移行したらappleやGoogle、Facebook以上にMicrosoftは多くの人のよりリッチな個人情報を取得してしまうことになるのです。
Microsoftの個人情報を考慮していない姿勢はWindows8ログイン直後のスタートアップ画面でも明白です。右上にログインユーザをでかでかと表示するのですから。これがMicrosoftIDでログインしたら登録したメールアドレスが大きく表示されるのです。これが屋外使用を考慮したインターフェイスなのでしょうか?デリカシーがないというのか、わざと情報流出をねらっているのかわかりませんが、どちらにしてもバカとしか思えません。
おまけにデスクトップはMetroUIより劣っているインターフェイスとユーザに思わせるためにわざと使いづらくし、見た目もあえてみすぼらくして、タイトルバーの表示はWindow3.1以前に先祖返り。スタートメニューやスタートボタンも無くしてしまい、マウスカーソルをわざわざ端に持って行かないと設定関連メニュー(チャームとか言うそうですが)が表示できないようになっています。PCにやっとなれたユーザにとってはまた使い方を学習しなくてはならないのかと思うでしょう。だからPCを大量導入している企業も再教育コストが発生するため使用をためらう可能性が出てくると思います。おまけに何度も言うように情報流出のリスクが高いOSです。
Windows8はappleの怒濤の攻勢に急ごしらえで作ったOSとしか思えません。Microsoftが真似たappleのインターフェイスは熟慮の上で考案されたのに対し、Microsoftの方は単に真似ただけで深い熟慮というものが感じられず、情報流出という負の面は拡大させているのです。駄作としか言いようがありません。
Posted: 2012 年 6月 9 日, カテゴリー 情報.