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QAloon version2.0β試用版リリース

このソフトは、Windowsから中身を見ずに勝手にマルウェア認定された「ボキャブラ検索」の後継バージョンです。
「かるーん」と読みます。一言でいえば独学用ソフトと言えます。
今回のリリースは期間限定バージョンで来年2025年5月までしか使用できません。その後、正式バージョンをリリースします。
(まだ細かいバグが多いので。)

ここからダウンロード
ファイル名: Qln200bt.ZIP
サイズ: 2.43 MB (2,552,935 バイト)
SHA256: dcd7cadbedad501cd4e12a088db3135d5c6c13fec202177a6ebf5b61be08bfa4

「QAloon」は、「ボキャブラ検索」の機能に加えて(いくつかの機能は削除していますが)、問題集や試験問題の画像ファイルを読み込み、それに注釈を加えたり、簡単なドローイング機能を追加したソフトで、この機能がこのソフトウエアの名の由来になっています。
つまり、注釈がスクロールすると上に上がっていくのを風船に見立てているということで、

「Question」 + 「Answer」 + 「Baloon」 = 「QAloon」

と言う名称にしました。以下、その注釈ウィンドウとドローイングの一部

多分私の最後のWindowsのオンラインソフトになるでしょう。会社にいた時に作ったどのソフトよりもさらに作るのに難儀を極めたソフトです。(使い方は、後日新たなエントリなどで説明する予定です)

しかし、一番難儀を極めた部分の一部は、今回搭載を見送りました。一番実装に時間を食った部分なのですが、一利用者として見た場合、不必要と判断し、他の理由として、まだ完璧に動作していないからです。

具体的にそれは、HTML表示部分の制御でIEコントロールのスクロールしたことを直接的に知る事が出来ないので、外部プロセスで監視してその情報をもとにQAloonがドローイングや注釈ウィンドウをスクロールすると言う部分です。

この部分はボキャブラ検索で主な使い方である、単語帳ツールとして使用時の使用に限った話であり、自分が実際使っていて単語帳に新たに注釈ウィンドウやお絵かきを追加しないので、散々苦労したのに、今回その機能を削りました。

そして将来的には、そのHTML表示部分も削除するかもしれません。理由は別OSに移植するときを考えて、純粋に文字表示だけでいいなら自分で全部作った方が制御が楽になるからです。

(IEコントロールは基本ブラックボックスですし、Microsoftは使用を推奨していないですから、ある日突然使えなくなる可能性もあります。ちなみに純粋な表示部分はWebView2を利用しています)
加えてHTMLほど柔軟な表示機能は実際には不必要と思い始めているからです。
そのときのバージョンは、Windows上で動くバージョンにはならないでしょう。実際作るかはまだ未定ですが。

この文章を書いてる日とその前日も含めて、このソフトをMicrosoft Storeに登録しようとかなり時間を割いて作業してきましたが、不明なエラーがあまりにも多く、またMicrosoftがWin32のデスクトップアプリをストアに登録する積極的姿勢が無いため、断念しました。具体的にはX Button Makerをストアに登録した際に使ったDesktopAppConverterと言うツールが原因不明のエラーを起こすので断念したのです。このツールはもう7年前に使ったツールで、Microsoftはそれから全くバージョンアップしていません。事実上このツールが無いと署名ファイルの無いデスクトップアプリは登録できません。何十GBものソフトをダウンロードして全く結果が無かったのは残念ですが仕方ありません。Copilotで私が質問しっぱなしである程度の所まで行きましたが、重要なファイル(スナップショットファイル)のダウンロードができないということは、もうMicrosoftはこの変換ツールのサポートを実質止めていると判断しました。

何故MicrosoftStoreに批判的な私があえてストアにアプリ登録をしようとしたのは、最近のWindowsは署名ファイルがない実行ファイルは勝手に消してくるからです。最近になって気づきましたがX Button Maker(ProやBattenXなど過去の全バージョンも含む)のログイン後の自動起動も阻止してきます。DLLも削除されることもありました。最近のWindowsは、全く恣意的な判断で勝手にファイルが消したり実行を阻止するのです。

インストーラとして使っているNSISが吐き出したインストーラファイルも即座に消されてしまいます。そこでCopilotに苦情を言ったら、特定フォルダだけWindowsDefenderの機能を無効にできる方法を教えてくれました。(この方法は、先日のブログエントリーの最後に記載されています。)

だから今回リリースするのは本来ストアアプリにしたかったわけなのですが、仕方なくデスクトップアプリとしてリリースしましたので、ダウンロードして解凍する場合、WindowsDefenderの機能を予め無効にしたフォルダに解凍してください。そうしないと、かなりの確率で勝手に消されてしまうでしょう。
(DesktopAppConverterツールの使い方を熟知し今でも使っている方がいらっしゃれば、ご教授お願いしたいと思っていますが…)


今回必要な実行ファイルは、実行ファイル1つだけですし試用版なので、あえてインストーラを設けませんでした。アーカイバ(エクスプローラでもできる)で好きな場所にインストールした方が手っ取り早いと判断したのです。(正式バージョンもそうしようかと思っていますが)
むろん、お金払って署名ファイルにすることもできますが、どこぞの知らない会社が保証するすると言うのは、全く信用ならなく馬鹿らしく思うのでやりたくないのです。保険料支払っても事故対応しない損害保険会社や、献金したら金融商品に甘い判定をする格付け会社のようなものと思っている訳です。

MicrosoftもDesktopAppConverterを使わないで有料で署名ファイルにしてくれることもできる様ですが、Azureのサービスに加入する必要があるようなのでクラウドを全く使わない私からすれば全く馬鹿らしいです。

Microsoftは署名された実行ファイルしか認めたくない意向なのは明白で、会社内で実験的に作ったソフトでも署名がないと開発用PC以外では実行できないような環境にしたいので、Windowsは極めて独裁的、全体主義的な傾向を帯びたOSになってしまいました。セキュリティの為と言う言い分は分かりますが、これはユーザーが離れていく原因にもなるでしょう。別のブログなどでも散々言ってますが、今のWindowsは実質的にエクセル実行の為だけに存在しているOSになったと思っています。ゲームとしてのOSと見ても、ベンチマークではLinuxに追い抜かれた報道もありますし、Linux上でもゲームソフトのオンラインストアが既にあります。唯一無二というのがエクセル以外に見当たらないのです。

…というわけで、Version1から30年以上使っていたVisualStudioとも来年までにはお別れとなるでしょう。テレビを捨ててNHKを解約した時のような心境です。

とにかく今まではあまりにもMicrosoftのために時間を食い過ぎました。一つの事を実現するために関係ないドキュメントを大量に読まなくてはならず、今回のDesktopAppConverterの件もそうですがMicrosoftのドキュメントは大量に詳細に記載されているように見えて、重要な情報にたどり着けないのです。私の能力の無さもあるのですが、説明不足があるのは否めません。間違った解説もあります。例えばCreateWindowEx()というAPIで指定できる拡張ウィンドウスタイルにWS_EX_TRANSPARENTというのがありますが、これはウィンドウが透明になるオプションではなく、マウスやキーボード入力が透過されるオプションです。

これまではそのドキュメントの分かりづらさもMicrosoft社員でない社外の熱心なWindowsアプリ開発者の解説本や、Microsoft Systems Journalの社外の寄稿者の分かりやすいサンプルプログラムで理解がはかどりましたし、彼らの存在がWindowsアプリの普及に貢献してきたと思うのですが、今ではそのような人はいません。Microsoftの最新技術については、Web上でも極めて単純なサンプルしか見当たりませんし、またMFCなど過去技術の後継となるライブラリもMicrosoftはリリースしていません。大量の新規の仕様を設け、それを理解したとしても、出来る事がほんのちょっぴりなら普及する訳がありません。最新のスマホアプリライクな見た目のアプリがそうです。単純な使い勝手はいいのですが、機能が昔のMFCより明らかに落ちてしまうのであればやる気が起きるわけがありません。

ボキャブラ検索ではダウンロード数が500も行かず非常に不人気なソフトでしたが、新機能を加えたQAloonも正直期待はできないソフトですね。そもそも独学ソフトを好き好んで使う人などいないでしょうし。

まあ自分が使いやすいソフトであればいい言う事で、とことん自分本位で作ったソフトですから当初の目的は達成してはいるのですが、やはりに公にするソフトであるなら人気は出て欲しいと思うのが本音です。