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ビタクラフト27cmフライパン: フタがついているから無水調理もできるし、ご飯も炊ける


(私が購入したものはフロリダと言う名称で、取っ手が金属のものだ)

長年使っている「魔法のフライパン」に代わるフライパンを物色中、テレビ通販番組でこのビタクラフト製品を紹介しているので、フライパンだけ購入した。ビタクラフトは名前は以前から知っていたが、なにぶん高価だと思っていたのだが、色々種類があり、リーズナブルなものがあると初めて知った。

このフライパンの最大の特徴は、フタがついていることだ。これがないのであれば、このフライパンの魅力はほとんどなくなってしまう。このフタは、ホームセンターなどで販売されている汎用のフライパン用のフタと違って、フライパン本体にぴったりくっつく。これにより最近注目されている無水調理が出来てしまうのだ。

実は、その調理法で一躍有名になった、ホーロー鍋のバーミキュラを最初買ってみようかと思っていたが2万は少し高いし、注文しても相当待たされる可能性があると思って躊躇していた。
一方ビタクラフトの方は、いろんな国で製造されているだけあって在庫は潤沢のようだ。だからこそ実売価格がメーカー希望小売価格より大幅に安くなっているのだろう。

それはともかく、大きな直径のフライパンでフタ付きと言うのはメリットがある。
まず、食材を折らずに入れることが出来る。ほうれん草や、小松菜をゆでる際、折らずにそのまま入れる事が出来る。そして、調理した食材を取り出しやすい。

おひたしを作る際、ほうれん草や、小松菜を無水調理するのは従来のやり方より圧倒的に楽だ。まず、大量の水を入れる必要がない。それにより加熱時間が短時間で済む。最初無水調理した時は、あっさりと出来てしまうので拍子抜けと言う感じだった。ただ、製品に付属しているレシピどおりだとまだ固いと言う印象だ。ベイパーシール(フタと本体の間に蒸気や水滴がつき、摩擦力が大幅に減って、フタを軽い力で回すことが出来る状態)後、弱火で1分加熱だと、まだまだと言う感じだ。

ご飯の調理も同様だ。フライパンでご飯を炊くなんておかしく思えるが、密着性のあるフタがついているから出来るのだ。ビタクラフトで炊いたご飯は本当においしい。IH炊飯器の上位クラスの商品と同レベルだと思っている。しかし、付属のレシピどおりに作ると、火力不足で失敗した。

実際私が行っているご飯の炊き方は

1:米を洗って一晩ビタクラフト内で水を浸してつけておく。水分量は、米をフライパン内で均一な高さにならした後、その高さから2~3mm程度高い水位になる程度の水を入れる(カップ1.5杯の場合)。水加減は何度か試してみればいいことだ。

2:翌日、中火で加熱し沸騰してフタがカタカタ言い始めたら、そのまま1~2分程度加熱し(冬は2分)、その後、弱火で12分
蒸らしは10分。総計して、大体30分くらいで炊ける。

後半は付属レシピと同じだが、前半部分はある程度の火力を加えないとおいしく炊けない。

なお、断っておくが、これはビルトインタイプのIHクッキングヒーターでの調理法だ。IHの場合火加減が無段階調節ができないので、少し工夫する必要がある。

微妙な火加減の制御はこのフライパンの調理のよしあしに関わってくる。なぜなら無水調理のキモは、水蒸気をほとんど出さないギリギリの状態で調理することだと思うからだ。そのためには微妙な火加減が必須となる
 付属のレシピでは、超弱火にして炊くようにと書いてあるが、それに従うと、家にあるIHだと最低出力である、保温を選択する事になる。これだとうまく炊けないのだ。だからそれより一段火力を強くしているのだが、そうすると、フタがカタカタ言ってきて、レシピの説明だと、それは火力が強すぎと説明している、

上の説明で書いた弱火とはウチのIHクッキングヒーターの10段階の火加減の内の2番目の強さである(保温も含めている)。ウチのIHは一基が3kwの出力なので、弱火とは多分600Wと言うことだろう。だから、卓上式の100Vで使用するIH機器では、中火に相当する火力と思われる。卓上式のIHは1.5kwぐらいが最高出力だから、もし卓上式IHを使用するなら注意しなければならない。
したがって、前述で言う中火はIHだと1.5kw出力になり、卓上式IHでは最高出力を選択する事になるだろう。

ガスの場合、火加減は無段階調節可能だし、実際に火を見ることが出来るのでこの様なことは考慮する必要はない。
しかし、超弱火だと失敗するのは同じなので、フタがカタカタ言う弱火にしなければならない。

私はこのカタカタ言うのを回避するために、ダンベル2つ(1.5kg x2)を載せることにした。これで中火で沸騰後数分調理する際もカタつく事がなくなる。まさに昔のご飯の調理法だ。ご飯はIH炊飯器の売り文句で言われているように、ある程度火力がないと美味しく炊けない。

この商品を買ってから前述のやり方で毎日ご飯を炊いているが、他にもこのフライパンで調理したのは焼きそばだ。
やきそばと言っても、実際の調理法はご存知のとおり水を添加した「蒸しそば」であり、ビタクラフトを使えば、野菜も炒めないので完全な蒸しそばになる。

そのやきそばならぬ、蒸しそばの作り方は

1:水で洗った食材をビタクラフトフライパンに入れる。野菜(キャベツなど)を一番下にして、その上に麺と肉などをのせる。野菜の切り方は細かく切らなくても、通常の作り方の時と同じような大きさで構わない。

2:フタを閉じ中火で加熱し、蒸気が出てベイパーシール状態になったら、弱火にして3分ほど蒸す。

3:その後、粉末のソースをあえて出来上がり。
(祭りなどで買って食べるやきそばが好きな人には、あっさりしすぎて物足りないかもしれない。全く油を使用していないからだ)

無水調理の注意点として、無水と言ってもある程度水分がないと、食材が焦げてしまうことだ。水分が少ないと、蒸気は上がるが、ベイパーシール状態にならない。(具体的にはフタを簡単にカラカラ回す事が出来ない)。このような時は水分不足なので、後からでも良いから水を少量追加すれば良い。(コゲは覚悟しなくてはならないが)

このビタクラフトフライパンはテフロン加工していないが、コゲは比較的楽に取れる。水で数時間浸しておけば、酷い焦げも結構楽に取れてしまう。指定専用洗剤はクレンザーの様なものだったから、結構頑丈のようだ。私は金属たわしを使っているが、ホームセンターにあるようなやわなテフロン加工のものとは一線を画している。(買った時の様なピカピカな状態ではなくなっているが)

私は出来る限り油を使用しないが、ビタクラフトでは油を使った料理を作る場合少量の油で済む。また肉の脂で代用することも出来る。加熱しはじめて最初は肉がくっついてしまうが油が滲んでくるととれてくる。

最後にいくつか問題点

まず、重い。フタなしでも1.3kgある。フタを付けて食材が入っていると片手で持つのはちょっときつい。手首を傷めてしまいそうなくらいだ。
この重さなら、取り外し可能な両手掴み取っ手が付属していれば良かった。

以下は補助取っ手付きのものもラインナップされた上位モデル

ビタクラフトは保温性能が高い事をウリにしているが、加熱した際の内部の温度分布に相当なバラつきがある。例えばご飯を炊くと一部分だけベチャベチャになる部分が必ず出てくる。(しかしその部分もまずくはなく美味しいので個人的には問題無しとしている)

平たいので鍋の代わりに一度使ったが、炎の真上部分しか沸騰しなくて、周辺部の温度が低く駄目だと思った。ただ、IHだと状況は違ってくるかもしれない。しかし、IHで炊いたご飯で一部分がベチャベチャになるから推して知るべしか。

取っ手がはずれて(高級タイプにはある)、温度分布が均一であれば、すき焼きとかにも使えそうなので残念だ。