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KTJ 窓用フィルム 窓断熱シート :色によって各種性能に明らかな違いがある。どれを優先させたいかで選ぶべき

KTJ 窓用フィルム 窓断熱シート :amazo.co.jp

この安価なフィルムは既に去年から使用していて、お試しと言う事で寝室の窓に貼り付けたのだが、明らかに効果があると判断して、今年の夏の強烈な熱射を遮るために他の部屋にも一気に導入した。しかし、色違いによって結構な差があることがこの夏を通じてわかった。

遮熱フィルムは熱線を受け止め熱を外に逃がしている

まずこの事実に正直がっかりさせられた。これは他社製もほとんど同じだと思われる(実は自動車用のフィルムも今夏貼り付けた)。遮熱フィルムの説明は大概、太陽光を反射する図解があるが、あれは半分嘘だ。
遮熱フィルムを貼って、そこに太陽光が降り注いでいる状態で貼り付けたフィルムを触ってみればそれは分かる。熱いのだ。単なるガラスだけなら強烈な光が降り注いでも熱くなる事は無い(特殊なガラスは違う)。

ただ、このフィルムは可視光線はある程度反射している事から(鏡になるから当然だが)、メーカーの説明通り熱線もいくらか反射しているだろうが、このフィルムは太陽光で熱くなる(それも結構な熱さだ)のは事実であり、ここから当然の帰結になるが、この遮熱フィルムは色の濃い物ほど遮熱性が高いという結論になる。

私は部屋に合わせるためにブラウンとブルーのフィルムを買ったのだが、ブラウンを貼った座敷は明らかに真夏でも効果があると実感したが、ブルーを貼った居間は正直言って以前と比べてと大した事なかった。料理用の温度計でフィルムの近くの温度を測ったら、ブルーを貼った居間の温度は、測り始めから5分経過後26.7度(10月下旬晴れの午前10時台) を指しておりまだ上昇していたが、すぐにブラウンのある座敷部屋に持っていき同じように測定したら、26度を切ってしまった。フィルムを貼った窓の内側には障子があり、窓周辺は熱がこもりやすいにも関わらずに…だ。

他の色は試していないが、遮熱性(これは断熱性でもある)を重視したいなら、黒、ブラウンを選ぶべきだろう。つまり赤外線に近い色を多く配合しているものを選べばいいと言う事だ。一方シルバーは一番ダメと思われる。(シルバーは可視光線の遮光性能も悪いようで、中が丸見えとAmazonのレビューでは多数)

遮光性はブルーの方が上

遮光性はAmazonのレビューでも辛口のレビューが多いが、ブルーを選べばまず間違いないと思われる。日中の太陽光が降り注いでいる場所ならどの色でもOKだと思われるが、明け方や夕方、曇りの日となると差が出てくる。このフィルムは、明るい側にいる方から見ると、鏡に見えるので、当然夜は明かりのついている部屋から外を見ると自分の姿が映り、外からは中が丸見えになる。
それは事前にそうなると分かっているから別に問題は無いのだが、外と内が同じような明るさの時にフィルムの色によって差が出てくる。

(日没直後、再度確かめたが、そんなに違いはない。明け方の若干光が入り始めたころに差が出てくる=>追記。要するにフィルム面に対し直角に当たる光ほど中が見えやすくなると言う事だ。つまり日の出と日暮れ時に太陽光が差し込むときが一番遮光性が悪くなる。この時はフィルムの色に関係ない)

ブラウンは数十センチぐらい奥の家具も見えてしまうが、ブルーは10センチ程度より奥はほぼ見えない。もっとも、どの色のフィルムもガラス面に顔を近づけば中は丸見えなのだが、空き巣対策用のものではないのでそれは良しとする。

以下はブルーとブラウンの見え方の例。

ブルーフィルムを通して家の中から外を写した

同じ窓を外から

ブラウンフィルムを通して家の中から外を写した

同じ窓を外から

どのフィルムも紫外線カットは90%以上と書かれているがそれほどカットしてるように感じない

洗面所になぜが紫外線に反応するクシがあり、それで紫外線がどれくらい出ているか目視で調べる事が出来る。
(このクシは日中外に出したら濃い紫になって最初驚いてしまった。LED照明やドライヤーの熱には色変化がないので紫外線に反応しているのは明らか)

以下が、左からブラウンフィルム越し、ブルーフィルム越し、屋外の紫外線に反応するクシの色変化。(露出は固定してるが、カメラが勝手に色味を変えてる可能性があり参考程度に。画像編集は縮小とサイズ変更のみ)

微妙にブルーの方が紫外線をカットしているように見えるが、実際は大差ないように見える。9割カットと言っても結構通しているように感じる。ちなみに、このクシは日差しが無ければ基本的に白の半透明である。

当然ながら室内は暗くなる

これは仕方ない事だが、日差しが強い部屋ならそれがメリットとなるし、貼り付けた後は慣れてしまう。朝、台所部屋の明かりは結構つけるようになってしまったが。

フィルムのカットは窓に貼り付けてからやった方がいい

私は最初このフィルムを正確採寸(したと思ったが)後カットしても欠けてしまった。ほんの少しでも欠けていると非常に気になる。作業性向上のために事前にカットするなら、ある程度マージンを取って大きめにカットしといた方がいい。加えて、出来るなら窓を外して床に置いて作業した方が良い。カットする際、カッターはガラスに刃を立てないように。そして、カッターは少しでも切れにくいと思ったらすぐに刃を折って新しいものにするべき。

窓に貼り付ける際のフィルム液は石鹸水でもいけるが、仕上がりを考えるなら業務用の方がいい。

石鹸水だとうまく仕上がらない。今年使ったのは自動車用フィルム貼り付けで業者が使っている FILM-ON フィルム施工液 という奴を使った。業者は他に花王のファミリーフレッシュという台所洗剤が良いと言って実際に使ってみたが、確かに問題ない。石鹸水よりはまし。総じて自分で作った石鹸水より成分が均一化している台所用洗剤方がましなのは当然の事だろう。

終わりに

ブルーの遮熱性能が大したことないのは正直失敗したと思っている。寝室で大丈夫と思っていたが、強烈な日差しの入る居間では役不足だった。また、私は今年自動車用のフィルムも買って貼り付けたのだが、失敗だらけで一番の課題であったフロントガラスにはいまだにつけられていない。しかし、このフィルム(ピュアカット89PLUS)の遮熱性能がこのKTJのブルーのフィルムよりも劣っているので、馬鹿らしくなってしまった。ちなみに、フロントガラスは日差しが全くなくても気温が上がると熱くなっている事から、ある程度の遮熱性能があることが分かった。調べたところ10%ぐらいはカットしているようだ。他の多くの車も、遮熱用ガラスとうたってなくてもそれくらいの遮熱性能はあると思われる。

購入した遮熱フィルムは大した性能でないのが多いのが残念であり、それでも、その中で遮熱性能が上のブラウンのフィルムを居間用に再度買って貼り付けようかなと検討している。台所の狭い窓には試しに遮熱性能が高いと思われるブラックを買ってみようか?
遮熱性能が上がる事は裏を返せば高断熱住宅になり冬も快適になるからだ。