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KENWOOD U381BT アレクサ内蔵カーステレオだが、Googleアシスタントも実質出来、多分Siriもか?!

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U381BT ケンウッド CD/Bluetooth/USB 1DINレシーバー Alexa搭載 FLAC対応
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KENWOOD U382BT(後継機)  amazon.co.jp

購入の経緯
中古車を購入した際に付いていたカーナビが、バッテリーが消耗して交換した際にセキュリティ機能が働いてパスワードを要求してきた。当然分からないから販売店やディーラー、メーカーに聞いたが結局全てたらいまわしに会い、パスワードは解除できなかった。ディーラーは、ディーラーで車と一緒に買ったであろう付属のカーナビなのに(何せ、起動時にDAIHATSUのロゴが出てくる)、カーナビのメーカーに尋ねてくれと言うが、メーカーはディーラーから購入したOEM商品は販売店に聞けという。
全く無責任な話だが、10年以上前の商品だし、いくつもの山を乗り越えて買い物に行く際に聴けるFM周波数が変化するのがかったるく、中国語らしき混信も入るのでラジコで聞きたいなと思ったが、そのカーナビのBluetooth機能がどうもうまく動いてくれない。それなら新しく買って付けた方がいいかと思い最終的に購入したのがKENWOOD U381BTだ。カーナビは2DINサイズだったがあえて1DINのカーステレオを購入した。その理由は後述する。

他、購入候補だったもの。

ディスプレーオーディオ

近年ディスプレーオーディオと言われる、スマホと連動してカーナビにもなるような商品がある。それが最初の候補だったが、有線でスマホとつなげなくてはならないのが馬鹿らしく、かつ買い物用の車だけに5万くらいするのを買うのも割に合わないと考え購入はしなかった。また、自動車用品店で見ると、どうもメーカーも店も売る気が無いというのがわかる。購入候補だったKENWOODのディスプレーオーディオはそもそも生産が停止してしてる様で売ってる店を見つけるのさえ難しく、希少価値から値段が上昇している有様。日本メーカーは値段の高いカーナビしか売りたくないようだ。しかし、その一角であるパイオニアは事業譲渡するというニュースが…。そもそも高性能なカーナビが本当に必要な人は、仕事で車使う人だけじゃないのかと思ってるのだが。タクシードライバーとか、営業で外回りばかりしてるセールスマンとか。当然ながら個人的にはGoogleMapで十分だと思っている。

Androidナビ

端的に言うと、中国メーカーが作っているカーステレオだ。スマホのAndroidをほとんどそのまま使用しているので、スマホやタブレットを使っている人なら同じような使い勝手でできる。今回紹介するアレクサの機能も、アレクサアプリをダウンロードして使えばアレクサ搭載カーステレオになる。マイクも付属しているのがほとんどだと思われるので、音声コマンド発行も当然できるのだろう。
これの問題点は、基本日本向けでないので、配線がやたら難しそうなのと、レスポンスが良さそうな商品となると、やはり4万くらいはするということ。中華製品だから安い奴を安易に選ぶとひどい目に合う確率は高いので、保険としてある程度値の張るの選択するのはいたしかたない。中華企業は最新の製品でも低スペック商品を堂々と売ってるので値段だけ見てるとまずい。2万程度の商品だと、RAMが2GBでストレージが16GB程度なのにAndroid10搭載と、確認しなくてももっさり確定の商品とわかる。
だから、最新のスマホを持っているならそれを活用した方が良いと思ってしまうのだ。

KENWOOD U381BT を買う動機となった商品

Pioneer MVH-7500SC
https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/car_av/av_mainunit/mvh-7500sc/

スマホが必須の商品で、1DINでスマホホルダーを内蔵し、この商品の上にスマホを横づけする。この商品を見た時、これは配置的には最高と思った。
2DINのスペースがあるとスマホがダッシュボードから出ないのでガラス越しの視認性が悪化することはないし、スマホを見る位置もビルトインのカーナビと同じ位置なので申し分ないからだ。
ただ、この商品のレビューを見るとあまり良い評価はされてないようなので(付属のスマホのコントロールアプリが良くないらしい。日本のハードメーカーは本当にソフトがダメだ)、購入候補から外れた。10インチのタブレットを車内でナビとして使うような人からすれば画面が小さいのが問題なのだろうが、個人的には今の所スマホをカーナビとして使っても苦にはならない。

それで、はっきり言って使いづらいアマゾンのアレクサでも、車を運転中なら少しは利便性が増すだろうと言う事でアレクサビルトインのU381BTを購入した。

U381BTの本体を確認。なぜか、前面パネルが外れる…

正面左下がグラついているので「あれ?」と思って、カチャカチャ動かしたら前面のパネル部分だけが外れた。見慣れないコネクタ経由で、そのパネルと本体が通信しているのがわかる。以下参照

U381BTpanel

U381BTpanel

前面パネルを外したU381BT

前面パネルを外したU381BT

前面パネルを外したU381BT コネクタは独自仕様

U381BTの分離した前面パネル部分の裏。 コネクタは独自仕様

このコネクタは一般に出回っているものかと、かなり突っ込んで調べたが、一向に同じコネクタが見つからない。上と下の金属の配置がずれている。まるで歯ぎしりしたようなコネクタ形状だ。
メーカーに電話をしたら、このコネクタは独自なのだという。それで、私が「何故外れるようにしたのか?」と尋ねたら、「盗難防止」なのだという(笑)いったい、どのような場所で使っていることを想定しているのだろうか?多分治安の悪い南米や東南アジア、アフリカ各国での使用を想定しているのだろう。そもそも、後述するが、パネルのボタン配置が明らかに左ハンドル車用としか思えない。日本をターゲットにしてる様には思えない商品だ。

電話の最後に、私はメーカーにパネルを分離して使えるよう要望を出しておいた。ステアリングにパネルが乗ってるなら、後述する音声認識の使い勝手の悪さもだいぶ解消できる。

取り付け

サードパーティから発売されている各社用ハーネスを購入すれば特別な工具なしに取り付けは可能。以下参照

ただ、その前段階として、取り付け位置の周りのプラスチックのカバーを傷つけないよう、養生テープなどで傷がつくはめ込み部分をテープで覆った方がいい。アースケーブルは短かったので、家にあったアースケーブルと圧着端子を使用して延長して助手席の車検証などを入れるボックス下の金属部分にあるアース端子に繋げた。これは、既に取り付けてあったカーナビの配線を取り外す際にアースであると分かったからであり、車の説明書を見た訳ではない。アースかどうかの判断は、テスターでバッテリーのマイナス側と導通チェックすれば容易にわかる。

残りの1DIN部分

サードパーティの「DINBOX フリータイプを購入」。

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【5/9-5/16はP2倍】YAC ヤック VP-D1 DIN BOX フリータイプ
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中身は何もない。単なる直方体の空間だ。前面は完全に開いてふたも何もない。
これを購入した理由は、後で自分で加工したパーツを中に入れるためにである。1つはスマホ取付用パーツ。もう1つは無線機(FT-891)の前面パネル取付用パーツだ。
つまり、この2つのパーツを取り付けるために1DINのカーステレオにしたのだ。この2DINのある位置は狭い車のスペースの中でも一等地にあたる区画で、ここにスマホや無線機のパネルを置けるのは視認性が高く、目線の移動も少なくて済む。外の視認性を犠牲にする事もない。

U381BTのパネルデザインについて

前述したが、明らかな左ハンドル車用である。一番頻繁使うキーや右側ではなく、左側にあり、日本向けでない。ファンクションキーを兼ねたボリュームつまみ、左下のアレクサボタン、その上の「SRC」(音楽ソース)ボタン、その上の電話ボタンを何故手を伸ばして押さなくてはならないのか?アレクサと言う代わりにこのアレクサボタンを毎回押さなければならないのに。ステアリングに付けるアレクサボタンを用意して欲しかった。せっかくステアリングに付けるマイクが付属しているというのに。ドライバーの危険を増すインターフェイスだ。
パネル右側にも同様のボタンを用意し、設定でボタンの機能を変えられればユニバーサルなユーザインターフェイスになったはずだ。左ハンドル車が大勢だとしても右ハンドル車は日本以外の国でもある。
「戻る」「キャンセル」ボタンに相当するボタンが非常に小さいのが問題。

そのうえ、しかもこのボタンも左側にある。このボタンも比較的多用するボタンである。(追記5/15:仮に左側にある主要ボタンを右側に移動すると、私が使っている車の場合、インパネシフトなので、シフトレバーがPの場合、そのシフトレバーが邪魔で使いづらい事が分かった。しかし、NやDにある場合は問題ない)

表示が英数字だけ

やはり日本向けでない。アレクサでamazon musicの音楽をかけると曲名を表示されるが、英数字だけ使っている曲名だけだ、それ以外は表示されない。

初期設定時のカラフルなイルミネーションが1980年代のオーディオ風で古めかしい。起動中や電源OFF時のアニメーション表示も逆に貧乏くささを感じさせる。

音質

はっきり言ってよくない。昔のラジカセのような音質。ニュース程度ではわからないが、音楽を聴くと違いが分かる。Bluetoothの音声コーデックが昔からあるSBCを利用してるからかと思い調べたら、appleのAACで接続されていることは確認した。スマホはAndroid(シャープのアクオス)だ
正直言ってメーカー付属のCDオーディオより劣っている。最初からラウドネスを利かせた設定になっており、初期設定だとDQNが乗っている車に思われる。かなり細かい音質の制御ができ、いろいろやったが満足した音にはならなかった。ただ、KENWOODのコンポを過去2台買った経験から、最初は悪くてもだんだん良くなっているという経験をしているので、最終的には評価が変わっていく可能性はある

追記:2022年 9/19:明らかに前よりだいぶ音質が良くなった。半導体やその他受動部品もスピーカー同様、エージングあるのは明らかだ。音響メーカーは出荷直前にエージングを自社内で行うべきだ。そうしないと、早期レビューするオーディオマニアに酷評され、製品の正当な評価が不当に下げられるのは明白だ)

それに本格的に音にこだわるとしたらケーブルを見直さないとならない。しかし接続端子が小さく、スピーカーケーブルを変えるようなことができるのか?調べてないのでわからないが、あんな細いケーブルからでは貧弱な音しか出ないのは当然のことかもしれない。でも非常に残念な音だ。
ちなみに個人HPなどでも紹介されてるが、LANケーブルをスピーカーケーブルにすると格段に音が良くなる(先端の加工は必須)。最近たくさん出回っている取り回しが良いフラットタイプより、昔からある断面が円形の方が加工性も良く音も良いのではないのかと思っている。カテゴリー7などの高ビットレート対応でなくても良い。安上がりで音質アップしたい人は試す価値はあり。私は車に対しては今の所やる気はないが、ずっと音が悪いままで気に入らないならやるかもしれない。

ラジオについて

これが感度最悪。今まで買ったラジオやラジオの付いたオーディオ製品の中で最悪の感度だ。(既に購入してあるKENWOODの2つのコンポも非常に感度が悪い。)一局も入感しない。76MHzになぜかNHK第一が聞こえるのだが、この局が辛うじて店の駐車場でかすかに聞こえただけ。操作も極めて簡略化され、やる気が無いのが分かる。サーチボタンでしか選曲できない。マニュアルチューニングができないのだ。だからなにも入感してないと永遠にサーチをし続ける。
最初、アンテナ線がが断線しているのかと疑ったぐらいだ。余りに低い感度なので、取り付け途中に、予めチューニングしたFM/AMラジオのロッドアンテナを、U381BTに繋げるアンテナ端子に接触させて音が大きくなるか試した。ロッドアンテナは畳んで感度を悪くしてある。結果は、若干音が大きくなった程度だった。そもそも最初から車に取り付けてあるアンテナ(ロッドアンテナではない、小さくてスタイリッシュな奴)は利得が低いのは分かっていたが、まさかここまで酷いとは。FMラジオのロッドアンテナより大幅に劣っている。そりゃあそうだろう、サイズが小さいのだから。しかし、そうだとしてもU381BTの感度は話にならないくらい酷い。最初に取り付けてあったクラリオンのカーナビはそのアンテナでフルセグの地デジでさえ受信できるし、ラジオもAMなら遠くの局も入る。

ラジコで済まそうと考えている人からすれば、どうでもいい事ではないかと思うかもしれないが、緊急事態時には携帯の基地局がやられるのが常だ。ライフラインとしての昔からのラジオは、受信できるに越したことはない。そして、NHKのローカルニュースを聴取となると、ラジコは都市部でしか対応していない。加えて、U381BT経由のアレクサでラジコを聴取すると、地域選択がGPSを見てないので全然違う地域のローカルニュースを聞く羽目になるのだ。

しかたないので、長いアンテナを購入した。今あるアンテナに交換することができる長いアンテナは中国企業の商品しかなかった。中国から輸出されるので到着まで1か月ほどかかる。それを取り付けたら追記したい。

追記5/15

昨日、意外に早く上記のアンテナが届き、早速取り付けた。結論から言えば、若干感度が上がった程度だ。AMは相変わらずまともに受信できない。後述するがマニュアルチューニングで受信できたため、元のアンテナとの比較を行ったが、元のアンテナではAMのNHK第一でも全く受信できないが、今回購入したこのアンテナでは辛うじて受信できた。FMはそれ程酷くはなく、90MHz以上の局は結構受信できた。ステレオでも受信できる局もある。しかしスキャンチューニングでは全く反応しないのだ。

U381BTは本当にスキャンチューニングでしか受信できないのかと、取扱説明書を読んだら、マニュアルチューニングが設定できる事が分かった。初期設定がスキャンチューニングだったわけだ。したがって、上記の全く受信できないという点は訂正します。でも不満は残る。スキャンチューニングを初期設定したのは使い勝手を良くするためと思われるが、スキャンする際の設定してある受信感度が高く設定されている(ようだ)から、全く受信出来てないと私が勘違いしたのであり、スキャンして受信周波数を一周しても全く受信できない、つまり内部で指定してあるだろう受信感度に達している局が一局も見つからないなら、しきい値となる受信感度を徐々に下げていくべきだ。今のスキャン時の受信感度の設定は、都市部など強電解地域の設定なのは明白。車はいつも都会を走っているわけではないだろう。旅先でこの設定だと何も受信できない場合が多いのではないだろうか? まして、KENWOODのオーディオ機器は基本的にラジオの受信感度が非常に悪いのだし。もしくは、スキャンしても一局も受信できないならマニュアルチューニングに設定を自動的に移行してもらいたい。

CD
小さいながらもCDが聴ける。しかしソース選択でCDが出てこない。CDを挿入したら勝手にCDが再生される。ラジオ同様、大幅にユーザーインターフェイス部分を削っている。最初にこのカーステレオで音を聴いたのがCDなのだが、この時はそんなに音質が悪いとは思わなかったが….

スマホのアレクサとの連携。

アレクサアプリのインストールと設定

気を付けなければならないのだが、アレクサアプリとU381BTの接続には、携帯電話番号をアレクサアプリに登録しなければならない。正直大手IT企業には自分の携帯電話番号を教えたくないのだが、最初携帯電話番号を入力しないまま、U381BTと接続しても正常に作動しなかった。
いったんインストールして、接続が完了すれば、アレクサアプリを自分で起動しなくてもU381BTとBluetooth接続が有効になってれば、勝手に起動し接続しようと試みる。

アレクサの認識は非常に遅く不安定

U381BTのスマホにあるアレクサの認識は問題がある。イグニッションキーを回し、車のインパネ周りの電気がONになると当然ながらU381BTの電源もONになるが、その時点でもU381BTはスマホ上のアレクサとの接続をすぐに試み、仮に接続完了になったとして、次に更にキーを回しエンジンを始動すると、それまでの接続が無効になり、再度接続をやり直すのだ。仮に音楽などを聴いていたとしてもレジューム再生はしてくれない。
これは内部でバックアップ電源の回路を用意して接続したままにしてほしいものだ。車から出ているアクセサリー電源でも電源容量が足りないのだろうか?それなら高容量のコンデンサを搭載して対応してもらいたい。ほんの一瞬だけ電気が続いていればいいだけなのだし。

おまけに、その再接続のスピードが非常に遅く、何分も経っても「UNCONNECTED」の表示がずっと続くときがある。しかも、どのような条件でそうなるのかは分からない。スマホ側では接続が完了と表示していても、U381BT上で「ALEXA」の表示が出ない限り、アレクサは有効にならない。
そうかと思えば10秒くらいで再接続する時もある。

UNCONNECTEDの表示が続く場合の対処方法は、信号が赤など車が停止中の時、スマホのBluetoothの機能をいったんOFFにして再度ONにすればU381BTはそんなに時間もかからず接続してくれる。

この商品の一番の売りであるアレクサの機能は、接続の遅さで魅力が大幅に減じられているのは極めて残念な事だ。こんなに不安定なら、amazon echoの一連の商品を使い、Bluetoothでつなげた方が安定性が高くなるのではないのかと思ってしまうほど。しかし、amazon echoを使うと今度はWi-Fi接続の問題が出る。少なくとも私が持っているamazon echoは起動して機能がスタンバイ状態になるまで数分かかる。全く、帯に短し、たすきに長しだ。
カーオーディオにSIMスロットがあり、常にネット接続し、アレクサアプリが内蔵されているのが最適解なのだろうが、現在はそこまでに至っていない。

もしかしたら、ディスプレーオーディオの場合、上述のアレクサ接続の問題は原理的に発生しないかもしれない。即座にアレクサが使えるのなら、ディスプレーオーディオの有線接続必須のデメリットもそんなに大した問題には思えなくなるだろう。

音声で指定した電話番号にかける。

U381BTはスマホにある連絡帳をの登録名を呼べばその電話番号に電話をかけてくれる。といってもほとんどがAndroidスマホ(またはiPhone)が機能の大半を担っており、U381BTはそのフロントエンドの役割でしかない。
具体的には、操作パネル左上の電話ボタンを押してスマホにある登録名を呼ぶのである。これもアレクサ同様、最初に遠くにあるボタンを押さなければならないという、致命的な欠点を抱えている。
しかも、音声認識の場合は電話ボタンを長押しするか、押した後ボリュームつまみのボタンで設定項目を変えて選択するという、車を運転時は更に危険なインターフェイスとなっている。

以下その時の一例。アレクサでNHKラジオ第一を聴いている状態から、「天気太郎」という登録名で03177という電話番号にかける。電話番号は1つしか登録してないのに「勤務先ですか?」と野暮な事を聞いてくる。Googleアシスタントもアレクサ同様どんくさい音声認識だ。ビデオを見ればわかる音声認識の反応の遅さもイラつかせる。怒気が入った声になっているが申し訳ない。

しかも、通話終了のボタンはさらに小さく使いづらい。多分音声認識で電話を開始した後の受話器を置く作業は、スマホ側でやった方が安全だろう(だからこそ、このオーディオの上にスマホががっちり設置する必要性が増すのだ)。大きい面積で赤で通話終了ボタンが表示されてるからだ。しかし一応法律では車を運転中のスマホの操作は違法だ。

U381BTの電話ボタンはGoogleの「OK Google」にすぎないようだ。

この、電話帳の登録名で電話をかけるテストをして、はたと気が付いた。
これは単なるGoogle アシスタントにすぎないのでは?」と。

後で見た取扱説明書のP.28では、
対応している音声認識機能は、携帯電話によって異なります。詳しくはお使いの携帯電話の説明書をご覧ください

と記載されているではないか。要するに、このカーオーディオは単にスマホの機能を取り次いで丸投げしてるだけにすぎないのだ

試しに、電話ボタンを長押しして
Youtubeでニュース流して!

と喋ったら、Youtube内の最新のTBSニュースが再生された。そのときはアレクサが有効だったので、音が聞こえなかったが、SRCボタンでソースをBluetoothをしたところ、音声が聞けるようになった。

また、「近くのコンビニまでのルートをGoogleMapで示して!
と言うと、当然ながらGoogleMapが起動し、ルートが表示される。「ナビを開始」ボタンを押せばカーナビができる。(ちなみにアレクサ経由で音楽やラジオを再生中にGoogleMapでナビを行っても、ナビの音声を発生時はちゃんとアレクサ側の音はミュートされる。どちらにせよこれはスマホ側の機能だ)

これなら、音声ボタン経由でスマホのラジコアプリを起動して地元のラジオ局を聴けるかもしれない。

電話ボタンを長押しして
ラジコを起動して!

と言うと、ラジコが起動した。しかしそれから放送局までは認識できなかった。でもまだ望みはある。今使ってるラジコのバージョンはあえて古いものにしてあるからだ。最新版は余計な機能が多く使いにくいので消してしまったのだ。最新版なら音声で放送局を支持することができるかもしれない。それができるのならアレクサ上のラジオでの問題を回避できる。
なんせ、アレクサだとなぜか大阪の局が認識されるのだ。新潟にいるのに。多分スマホに割り振られたIPアドレスが大阪なのだろう。

iPhoneは持ってないので断定はできないが、iPhoneとつなげている場合U381BTの電話ボタンは「Hey! Siri」と同様の意味になる可能性が高い。
U381BTはAndroidスマホよりiPhoneの方が幅広い機能がサポートされている。iPhoneを持っているなら前述の接続の不安定な問題は発生しない可能性もある。
iPhoneの機種の数は、当然ながらすべてのメーカーのAndroidスマホより少ないので、メーカーはiPhoneの主要機種すべてテストしている可能性は高く使い勝手で細かい不満が出にくい可能性がある。

結論:アレクサが素早く使えて、アレクサが馬鹿じゃなければとても有益な商品。
音楽ライブラリは当然ながらamazon music unlimitedに加入していれば飽きるほど音楽を聴けるが、月500円のamazon primeでも結構聴ける。売れ線でない歌手なら数十年前なら結構ある。ただ、プレイリストは予め作っていた方がいい。プレイリスト名は日本的な前にする事。アマゾンは自分らが設定したプレイリストの方を優先するアルゴリズムにしてあるので、それを回避するには日本的な名前にしなければならない。英単語は使わない事だ。例えば私はレベッカというプレイリスト名にしていたが、アマゾンのプレイリストを優先してしまうので、ボーカル名である「のっこ」にかえた。これが「Nokko」にしてあるとアマゾンのプレイリストに引っかかる可能性がある。仮名、漢字にすればそれを回避できる。

でも、音声認識は相変わらずどんくさい。U381BTが音声認識スタンバイ状態になったことを示す「ピッ」と鳴るまでの間隔も非常に遅く、それだけでも調子狂って、何を言うか気後れしてしまう。
最低でもスタンバイ完了の時間は今の半分にしてもらいたい。0.5秒以下だ。結局カーオーディオではなくアレクサ側の問題なのだが、レスポンスは早ければ早いほどいい。加えて、言い間違えても再度言い直しすれば認識して欲しい。これをサービス提供側は認識しているのだろうか?
Googleアシスタントもアレクサ同様どんくさいと分かった。つまり自動車運転中だから、とても合格点とは言えない音声認識でも有益に思えてしまうだけなのだ。

この音声認識機能が無ければU381BTは非常にできの悪い商品だ。
ユーザインターフェイスは日本向けでなく、ボタンは小さく、ラジオ感度は全く使えない程低く、音質も今の所ラジカセ並み。メリットは、間違いが起きやすいスマホ上のタッチより、面積が広く、力を入れてもビクともしないカーオーディオ上のボタンで音声認識を始動することができることぐらいだ。

スマホ固定化の各種加工

最後にカーオーディオとは直接関係してないが、スマホ固定化の各種加工を紹介しておきます。
そもそもU381BTを買うきっかけとなった、パイオニアのMVH-7500SCのようにカーオーディオ上部にスマホを固定させるには、一般に出回っている商品だけでは対応できない。

書籍ラックなどを作る際に使うハードカラーボード(黒)を買って(600円程度厚みは0.9cm)のこぎりで切って1DINに入る箱を作る。

既に購入してあった多摩電子工業のTKR07Kにドリルに穴(2.5mm)を4つ開けて、2.4mmの木ネジで箱の側面に固定

これで1DINの中心部にスマホをがっちり固定し、画面も見やすい方向に変えられる。
スマホホルダーは粘着テープで固定するものばかりだが、直角の側面だと心もとない。

箱は1DINに入りきれないような若干大きめなサイズにすればしっかり固定することになる。

..こう書くと簡単なように見えるが、実はかなり試行錯誤した。まず箱は、木ネジで組まない方がいい。私は金属の金具で四方を木ネジで幾つも固定したが数ミリのズレがすぐに出てしまい、1DINに入れる事が出来なくなった。木の端を木ネジをねじ込むと、木が変形して膨らんでしまったのだ。金具も一番小さいものにしたにも関わらず、1DINサイズに収めるためにカットしなくてはならなかったので、形が変形してしまった。
面倒なので適当にカットして大部分中に入れるようにしたが、今度作る時は、接着剤で箱を作ろうと思っている。とにかくのこぎりでカットした時点で数ミリの誤差が発生してしまう。
丸ノコを持っている人ならそれを利用した方がいい。

(追記2022年 9/22 )アレクサとの接続性が確実になるKENWOOD Remoteアプリは必ず入れるべき

全く取得する気持ちが無かったKENWOODのスマホアプリ(KENWOOD Remote)を一年以上経ってインストールして使ってみた。スマホはAndroid12のAQUOSだし、このアプリはこの文章を書いている時点で2021年が最新版で、ろくに動作しないだろうとダメもとで使ってみた。

結果は、絶対にインストールすべきアプリだ。理由は2つ

1・アレクサとの接続性が確実になる。

2・時刻と日付が自動で更新される。

このアプリは古いアプリで、ある操作をするとクラッシュし、曲選択もスマホ内の楽曲をシャッフル再生しかできないのだが、絶対に入れるべきだ。特に、本体接続時に自動起動するオプションは必ず入れる事

やり方は、このアプリ起動後、右上の横三本線のアイコンをクリック=>「Preferences」をクリック=>「Application Settings」をクリック=>「Auto Launch」をチェック

そうすれば上記の2つは確実に実行される。何度も試したが、アレクサとの接続性は1分以内に確実に行われる。このアプリが起動していると、U381BTのディスプレイ画面右下に「R.APP」と表示される。

これを入れる前、アレクサとの接続は時が経つごとに酷くなっていた(Androidのバージョンアップごとに酷くなっていったと思われる)。Bluetoothとしてはつながっていて、本体もつながっている赤の表示がしているにもかかわらず、アレクサボタンを押しても「CALL…」みたいな表示を出して「接続がうまくいってません」と言ってくるのだ。仕方ないからスマホのアレクサアプリを起動して、SRCをBluetoothにして、スマホのアレクサアプリから指示を出していた。数十分運転後、アレクサボタンを押すと正常動作している場合が多いが、確実にそうなるとは限らない。

どうもこの製品は自社のスマホアプリインストール必須として設計されたとしか思えない。後継製品である。U382BTが2022年6月に発売されたようだが、大して変更されてないようだ。ボタンを押さなくても、外付けマイクで「アレクサ」と喋れば反応してくれるのが大きな改善点だが、スマホアプリは依然としてKENWOOD Remoteだ。後継製品も必須アプリだろう。

1年以上も経って、なぜこのアプリを入れたのか?あまりにもU381BTのアレクサとの接続性が悪すぎるのに加えて、時刻の自動設定もスマホ経由で行う事ができないと思っていたから、パイオニア製に交換しようと本気で考えていたのが発端だ。それでWeb上にあるカロッツェリアの製品マニュアルを読んでいて、パイオニアのスマホアプリを入れると時刻が勝手に設定されると書いてあるから、もしかしたらKENWOODもか?というのが理由だ。

私は車のバッテリー上がりを防ぐために、自宅に戻ったら必ずバッテリーの接続を切っている。最初はレンチでやってたが、今は専用の器具を間にかまして、そのツマミを回して切っている。

でも、その都度バッテリーの接続を切るとU381BTの内部クロック情報がクリアされて、日付や時刻表示も初期設定になり、ますます別の製品に交換しようかと本気で考えるようになっていたのだ。何で、パイオニアは勝手に更新してくれるのに、KENWOODにはできないのか?と。スマホの時刻取得さえも出来ないのかとアホらしくなっていた。車の運転中の時刻確認は、常に表示してある時計を見て素早く確かめたい。それができないなら、小さな電波時計でも買うか、時刻表示してあるデジタルルームミラーに変えるかと商品をあさっていたのだ。

その後、パイオニアのカロッツェリアは、専用アプリを入れた状態の時で、そのアプリ経由で時刻更新されるようだと、Web上の製品マニュアルを読んで理解したので、それならKENWOODの方もそうなのでは?と一縷の望みをかけてKENWOOD Remoteをインストールしたのだ。

結果は前述のとおり、私の一縷の望みは叶ったのだ。アプリを自動起動にするオプションを有効にすれば、車のエンジンをかけるごとに時刻を更新してくれるので、少なくとも1分以内の正確性は常に保たれるだろう。秒以下の情報は渡されていないようだが、これは許せる範囲内だ。日付も設定してくれるのでその都度バッテリーを切ることによる弊害は完全に無くなった。仮に車のバッテリーを消さないでいても、このアプリを入れないとU381BTの内部時計で時を刻み続けることになるので結構時刻が不正確になり、押しづらい本体ボタンを何度も押して修正しなくてはならなくなる。やはりKENWOOD Remoteは必須アプリだ。

その後、もしかしたら、アレクサとの接続性も改善されるのでは?と期待して何度もテストした。うれしいことにこれも大幅に改善された。大幅どころが絶対確実になったと言ってもいいぐらいだ。しかし、Androidを更新すると再度おかしくなる可能性は否定できない。(ちなみに、このアプリはiPhoneで使用する場合、U381BTの本体設定を一部変更しなくてはならない。U381BTの取扱説明書P.24を参照)

そもそも曲選択という基本的な操作部分でクラッシュしてしまう脆弱なアプリが、U381BTの唯一の信頼性の担保となっているのは心もとない。このアプリ上の音楽再生は、事実上スマホ内の音楽ファイルをシャッフル再生しかできない。少なくとも私のスマホではそうだ。それ以外には、アンプやスピーカーの設定はできるようだが、これは本体でもできるもので、かつ毎回いじるような類のものではないから仮にそれができなくても大きな問題ではない。

後はアレクサそのものが時が経つごとにバカ野郎になってしまっている問題だけだ。最近ではユーザが独自に設定したプレイリストを完全に無視するようになった。存在しているプレイリストを無いと言ってくるのだ。これはAIがバカになっているのではなく、あえてそのようなアルゴリズムにしたとしか思えないので、面倒だが電話でボロクソ言う必要があるだろう。

追記2022 10/2 自分が設定したAmazon Musicのプレイリストをアレクサに指示する方法

リンク先の情報によると、「私のプレイリスト、 プレイリスト名 をかけて」と言えばうまくいくことが分かった。今まで「マイプレイリスト、プレイリスト名 をかけて」と言ってもろくに反応しなかった。amazonは公式にどうすればいいのかWeb上で公表すべきだ。常に指定の仕方が変化している。この指定方法も今後ずっと有効とは限らないだろう