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YAMATO SOUND ALMANAC 1983-II「宇宙戦艦ヤマト完結編 音楽集 PART1 and 2」最高の映画音楽。クラシックの歴史に組み入れるべき名曲ぞろい

YAMATO SOUND ALMANAC 1983-I amazon.co.jp

YAMATO SOUND ALMANAC 1983-II amazon.co.jp

宇宙戦艦ヤマト完結編は公開からすでに30年以上も経っているが、私の中では最高の映画という評価は一切変わらない。そしてその中で使われている音楽も最高の評価をしている。絶賛してもしきれないほどの評価と言っていい。なぜそこまで言い切れるか、大きく理由は2つほどある。

1.1つの場面やセリフのためだけに作曲された曲ばかりであり、セリフとバックの音楽が完全に一体となっている。一つのセリフに対してあてがわれたリズムやメロディーさえある。セリフに合わせて作曲したのか、作曲に合わしてセリフを作ったのかわからないが、完全にシンクロしている。
宇宙戦艦ヤマトの主題歌のメロディもいくつか使われているが、場面に応じてアレンジがいくつもある。映画音楽として贅沢でかつ想像を絶する労力を注ぎ込んでいる作品だとすぐにわかる。
宇宙戦艦ヤマトの音楽は基本的に格調高い音楽が多いのが特徴だが、完結編はその中でも最高峰と言える出来栄えだと思う。

2.映画のストーリーが我々地球人類を覚醒させる内容となっている。これは松本零士が誰かから受け取ったインスピレーションのたまものだと思う。つまり我々地球人類の隠されている本当の歴史を将来知るための予習のような意味合いを持っている。要するにUFOコンタクティー、ビリーマイヤーの会見記で書かれてある、宇宙人から伝えられた地球人の歴史に似ているのだ。こちらはもっと壮大な話なのだが、現在水惑星アクエリアスに相当する彗星が太陽の周りを周っており、我々人類と我々と先祖を同じくする宇宙人の歴史に大きな影響を与えた、かつてどこかの太陽系の惑星だった宿命的な星なのだ。現在我々の太陽系の彗星となっているこの大きな星は、公転周期575.5年でかつてノアの洪水や惑星移植、惑星破壊などを引き起こし、ちょうど宇宙戦艦ヤマトが活躍する時代(2255年)に地球に再度訪れる予定である(しかし今回も莫大な被害が予測され軌道を変更され来訪は千年以上引き延ばされたという)。映画のアクエリアスと違って、その星は(宇宙人は破壊者と呼んでいる)、水惑星でもなく美しい星でもないようだ。
アクエリアスと言う言葉も象徴的である。つまり今は西洋占星術で言うみずがめ座の時代であり、本格的なみずがめ座の時代は2029年に訪れる。今はうお座の影響が完全に抜けていない過渡期と言われている。
(また、ポカリスウェットのコピー商品である、コカ・コーラボトラーズのアクエリアスもヤマト完結編が上映された1983年に登場した)

最初に映画館でこの映画を見てすごいと思ったのは、セリフと音楽が完全にシンクロしているところだ。神殿で敵の大総統が地球と自分たちの関わりを息子に伝えるシーンがあるのだが、セリフを見ながら作曲されたかのような音楽なのだ。それが1枚目の「ウルクの歴史だ」。この完結編を知らない人は安いのでまずDVDを買ってみてほしい。違法アップロードされたものがYoutubeにもあるが、画質がひどい。
(ウルクとは、CD付属ブックレットによると「王の中の王」を意味する)

これらのCDを買って残念なのは、メロディーは同じだが映画で使われた音楽とは違う演奏がいくつもあり、かつ収録されていないBGMがいくつもあることだ。加えてALMANAC(年鑑)といいながら映画で登場した順に曲が収録されていない。これは作曲者が作った順番に収録したから、もしくは録音した順番だから年鑑と言っているのだろうか?

録音レベルが低いのも私には少し残念だと思っている。コロンビアレコードのCDは初めて聴くCDでもすぐにコロンビアとわかってしまう。一方同じく老舗のビクターは違う。コロンビアは録音レベルがアナログレコード時代から変わっていないとしか思えない。コロンビア製のCDを聴くとアナログレコードをかけた時の記憶がよみがえってくるのだ。一方ビクターはCD登場時頃は録音レベルが低かったが、年を追うごとに上がっていっている。

脱線するが、何十年か前、NHKで山川静夫アナウンサー司会で「ウルトラアイ」という情報番組があったが、その番組で当時出始めたコンパクトディスクの事が取り上げられていた。当時のCDはダイナミックレンジは14bitで記録され、フルビット(16bit)で記録されていないと説明していたことを記憶している。つまり私はコロンビアは14bitで記録し続けているのではないかと疑っているのだ(まさかそれは今の時代ないとは思うが)。CDの内部仕様については規格制定したソニーやフィリップスの人に聞けば正確なことがわかるとは思うが、とにかくコロンビアの録音レベルには納得できない。クラシックは基本的に低い録音レベルが目立つが、クラシック以外でもコロンビアの録音レベルは知っている限り総じて低い。

何年も前に買ったDVDを見てセリフ起こしして振り返ってみる。

ストーリー順にメロディーを列挙する(カッコ内はPartNo、トラックNo 作曲者名)

アクエリアス45億年 (PART1 02 羽田健太郎)
仲代達矢のナレーションのバックで流れる。「きらめく星々…この無限に広がる大宇宙には数々の命が息づいている….」
アクエリアスと地球の関わり。マグマでおおわれている地球の付近に回遊惑星アクエリアスが通り、大量の水を地球にもたらし多くの命をはぐくんだ。
この宇宙神話は現実のものとわかりアクエリアスは再度地球に接近しつつあったが、まだ地球はその事実を知らなかった。
時に西暦2203年(そのあと、映画タイトル)

異次元空間から現れた銀河系が天の川銀河とぶつかり多くの星が壊滅的被害を受けた。かつての敵であったガルマンガミラスも甚大な被害を受けていた。

ヤマトはその調査をするため出航していた

水没するディンギル星(PART2 02 羽田健太郎)

ヤマトはガルマンガミラスを訪れたが破壊されており、デスラー総統に連絡したが全く通じず、古代は白い花束を手向け、弔意の主砲を撃つ
その後すぐに宇宙的災害がヤマトを襲い、やむなく無差別ワープをする

水没するディンギル星(PART2 02 羽田健太郎)再度流れる

惑星ディンギルにアクエリアスからもたらした大量の水が降り注ぎ、のちにヤマトと対戦する母艦がディンギルから脱出する
ワープ明けの地点に惑星(ディンギル)があることをヤマト隊員が気付き、地表面をメインパネルに映すと大洪水で人々が飲み込まれていることを確認。古代は助けに行くことを決め、ヤマトをディンギルに降り立とうするもあまりの洪水のために少年一人のみを助けるにとどまる。乗組員も多く犠牲になり、ヤマトの身も危うくなり地球に帰還することを古代が決める。

分析結果を見て真田が、助けた少年が皮膚の色以外地球人と同じ組成だと驚く

ヤマトが水惑星アクエリアスの存在を知る

ディンギルの艦隊がヤマトを発見し、ハイパー放射ミサイルを発射しヤマトを破壊しようとする

移動要塞のコード(TYPE A)(TRACK 03 YAMATO SOUND ALMANAC 1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編 BGM集」)

ハイパー放射ミサイル(PART2 04 羽田健太郎)
ヤマトは戦闘配備を取り、これまで経験したことのない放射性物質を含んだミサイルと認識した真田が古代に全乗員に宇宙服を着用するよう進言
古代が宇宙服を着用しようとした際、第一艦橋左にハイパー放射ミサイルが着弾し、ヤマトはひっくり返って近くの星に激突する。

(ヤマトおなじみの女性アカペラが流れる)

その衝撃で自動運転が作動し、全乗員が気を失っている中、ヤマトは地球へ帰還するべく航行を開始する
アナライザー「ヤマトニモ イノチ ガ アルノカ?」と言ってぶっ壊れる

地球防衛軍司令本部がヤマトに打電しても全く反応せず心配が広がる

ウルクの歴史(PART1 06 羽田健太郎)

アクエリアスをバックにディンギルの巨大母艦が現れる(CDブックレットの西崎義則氏によると淡路島がモデルのようだが?!)

ルガール総統「ルガール・ド・ザール、わが母星の命運を見届けたか?」

「大総統、われらの母星ディンギルは特殊な組成に大量の水が結びついた結果、あれから大爆発を起こし消滅いたしました。おそらく、母も弟も一族も…その際に…」
「やむをえない。この世は強い者が栄えるのみにある。弱い老人や女子供など滅びて当然!
諸君、我々は水惑星アクエリアスによって、宇宙の放浪者の運命を課せられた。しかもこの都市衛星ウルクのエネルギーには限界がある。幸いにして、アクエリアスの水の中には我が機動艦隊のエネルギー源を補充するに十分な反波動粒子体があり、そこにエネルギー吸収プラントを建設することで解決はつく。最大の課題は移住先を見つけることだ。あれはここから3000光年先にある太陽系と呼ばれる星系だ」(巨大パネルに太陽系の星々が表示されている)

「輝いているのはその惑星のの一つ、地球」(巨大パネルに地球の全体像)

「私はあの地球に移住することを決めた」

(乗組員ら)「おお…あれが地球か..」

「..だが、地球にも戦う力はあるだろう。幸いにアクエリアスは地球へ向かっている。我々の持つ超エネルギーでアクエリアスをワープさせ、短時日で地球を水没させ、地球人類を絶滅! 水の引いた後で移住。そのためには地球人類を地球に封じ込めなければならない…」
「ルガール将軍、」

「はい!」

「お前を太陽系制圧艦隊の指揮官に任命する」

「ありがとうございます」

「システムご説明申し上げます。わがウルクの岩盤が含む曲線反重力波を増幅し放射装置で放射。アクエリアスを一気にワープさせるのです。ただし、あれだけの質量をもった星をワープさせるわけですから、一回のワープは約150光年が限度です。一回のワープ終了後、次のワープの補充のため24時間が必要です。したがって、150光年のワープが20回、我々が地球到達するまでは20日間かかります」
「増幅用放電盤スイッチオン」
「アクエリアスへの放射開始」

変化するアクエリアス(06 宮川泰)
YAMATO SOUND ALMANAC 1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編 BGM集」 に収録

「アクエリアス、ワープ完了。続いて都市衛星ウルク、ワープに入ります」

(映像は地球防衛軍に変わる)

軍医の佐渡酒造が長官のいる部屋に入り、アクエリアスの伝説を説明。バビロニアの粘土板文書の一部を見せ、それによると今から40数億年前、アクエリアスと言う水の惑星が地球へ回遊してきて、地球に水と生命の芽を与えたと説明されていると報告。

冥王星基地、ヤマト確認。しかし依然応答なし。
ヤマトは地球に帰還。
宇宙服を着用していない古代を見た森雪は絶叫し、自殺しようと試みるがちょうど意識が戻った真田に間一髪止められる。

地球が水没することを想定し避難船団が結成される

島大介が弟とサッカーで遊ぶ

「ユキ」(PART1 05 宮川泰)

ベッドでうなされる古代を見守る森雪

冥王星基地の通信が拒絶されたと長官に報告される。所属不明の艦隊が太陽系に侵入

土星空域にいる避難船団の危険性回避のため長官が全地球艦隊を急行させるよう命令

ディンギル艦隊が避難船団を攻撃

超巨大艦隊ガルンボルスト(PART2 08 宮川泰)
(ただし映画ではテンポが遅い)

地球艦隊が応戦するもハイパー放射ミサイルで全滅させられる
ハイパー放射ミサイル(PART2 04 羽田健太郎)

火星基地、通信途絶え、月基地に空母接近
沈痛な面持ちの長官のもとに古代の艦長辞表を森雪が届けにやってくる。
長官は、その辞表を内ポケットにしまい、沖田艦長の事を記したメモを森に渡し、電話をするよう頼む。

ディンギル艦隊から出撃した多数の戦闘機が地球を攻撃し始める。壊滅的被害をもたらし冥王星へ帰還

冥王星海戦(PART1 07 宮川泰)

仲代達矢ナレーション「地球にはもはや満足に戦える戦艦も宇宙船も一隻も残っていなかった…」

古代(おれ)とヤマト(PART2 09 宮川泰)CDではインストルメンタルだが映画ではささきいさおが唄っている

丘に登った古代が物思いにふけり、いつの間にかヤマトのいる方へ足を運ぶ。
ヤマトを見上げて「俺は、お前と一緒にいてこそ俺だったんだ…」

そこで修理を行っている隊員からヤマトが発進命令が出されているのを初めて古代は知る。
真田と島に会い、辞表を出したことを真田に軽くたしなめられる。

宇宙戦艦ヤマト(宮川泰)

ヤマト全乗組員が右腕の拳から肘を胸の前に出し、地面に対し平行にしたポーズで敬礼をし、長官と森雪が現れる
突然、沖田艦長からの指令の声がドッグ内に流れる

「私は宇宙戦艦ヤマト初代館長沖田十三である。只今よりヤマトは出撃準備に入る。総員配置に付け!重ねて言う。ヤマトは出撃準備に入る。総員配置に付け!」

驚いた乗組員らは一斉に第一艦橋に走っていき艦長席の方に目を向ける。
沖田艦長は乗組員らに矢継ぎ早に指令を出し、ヤマトは出航する

長官が敬礼でヤマトの出航を見届ける

宇宙戦艦ヤマト(宮川泰) 葬送曲風のアレンジで

古代「ヤマト発進!」

宇宙戦艦ヤマト(宮川泰) 主題歌のインストルメンタル

「主翼収納。大気圏脱出10秒前 波動エンジン大気圏外出力へ」

沖田艦長「みんなよく聞け。今回の発進の目的は、当面の敵艦隊を撃破し、水惑星アクエリアスへ到達。そのワープを止めることである。
アクエリアスは、現在地球から900光年の位置にいてあと6日で地球に接近する
今回の任務は、たとえ本艦が、また我々の運命がどうなろうとも、絶対に成功させねばならん。諸君の最善を尽くせ」

駆逐艦艦長水谷がヤマトの出撃に同行と通信

佐渡酒造、古代、森らが沖田艦長とともに同じテーブル内で艦長の宇宙放射線病の病状の経過を佐渡が説明
。カメラ目線で佐渡が坊主になって謝罪すると…

戦闘空域に入り「コスモタイガー発進」

FIGHT!コスモタイガーⅡ(TRAC 11 宮川泰 YAMATO SOUND ALMANAC 1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編 BGM集」)

ディンギル側の反撃が始まる

ルガール総統の戦争 (PART01 12 宮川泰) 

古代、左上腕部負傷

駆逐艦がヤマトの援護をするが、ハイパー放射ミサイルを撃たれて撃破されてしまう。
ヤマトの盾となり自ら犠牲になった駆逐艦の艦橋から、艦長がヤマトの方に向かい敬礼しその後爆発

悲愴のボレロ (Part02 16 羽田健太郎)
(戦艦が崩れ去っていくときの音楽にボレロを採用するとは、斬新でかつセンスが良い)

ディンギル少年が身を挺してヤマトを援護し破壊されていく駆逐艦を見届ける。

古代が、突如撤退し始めた敵の行動を不思議に思い、敵の行動を探るために追尾を艦長に志願する
森雪が古代のナビゲート役として勝手に同じ機体に乗り込む

古代から有益な情報があると見込んでか、沖田艦長が主砲に波動カートリッジ弾の装填を指示する

古代が敵機を攻撃している際にBGMが流れるが局が不明1:01:20

敵機動艦隊を発見。(また不明BGM)

「こちら古代進、敵本体を発見、ハイパー放射ミサイル搭載母艦発進直前!(負傷した左腕の痛みに耐えながら)時間がありません… ヤマトからの現在位置、主砲最大射程距離内…」

「古代君しっかりして、古代君!」

森「こちらコスモゼロ、 報告を続けます。Dブロック座標修正0.9 距離42000宇宙キロ、急いで!!」

沖田艦長「主砲開始10秒前最大射程で砲撃する。副砲は敵機動部隊を砲撃」(前半部聞き取れないので間違っている可能性あり)

「主砲、一番二番用意良し! 主砲、射撃用意良し!」
沖田艦長「撃てえ!」

敵の主力艦隊を撃破

古代「やったか…ヤマトはすごい船だ…」
(スローテンポで「宇宙戦艦ヤマト」)

森雪が安どの表情で古代を見守りヤマトに帰還する。
唄 「二つの愛」( 歌:桑江知子 作詞:クニ河内 作曲:井上大輔。編曲:宮川泰)
(シーンに合っていて良い曲なのでボーカル付きもCDに収録してほしかった)

仲代達矢ナレーション
「冥王星海戦は終わった…ふゆづきは戦いによって傷ついた戦士たちを乗せて地球へ帰島した。
一方、恐るべき武器であるハイパー放射ミサイルの防御はまだ解決されていない。
ヤマトにとって戦況は決して有利ではなかった。そして乗組員たちは当然来たるべきであろう次なる戦闘に備え、整備に万全を尽くしていた…」

真田「20回目のワープを許したら万事休すだ」
古代「20回目のワープ前までにアクエリアスへ行ってワープを止めなければならない」
沖田「あと三時間ほどでアクエリアスは19回目のワープをするはずだ。先回りして勝負をかけよう」
古代「波動砲は万全です」

真田の方に顔を向けて
沖田「ハイパー放射ミサイルの防御システムは..」
真田「あと、一息です」
沖田「真田君、絶対に間に合わせてくれ」
真田「はっ!」
沖田「島、直ちにワープ準備に入れ」
島「了解!」

ウルクの歴史(PART1 06 羽田健太郎)

追記個人が耳コピでMIDIで作ったものがYoutubeにアップされているので参照してください。重厚さは若干落ちますが、ほぼ同じです。

ルガール総統が息子を神殿に呼び、ディンギルと地球の関わりを語る。(メロディーとセリフが一体化した圧巻のシーン)

ルガール「神々の王よ、わが息子に再び栄光と幸を与えよ」

息子は顔を伏しひざまずきながら
「父上…わが太陽系制圧艦隊は地球保全に成功しました。戦艦を中心とする残存地球艦隊と遭遇し、残念ながら補給中に艦隊の大半を失い、帰還もやむなきに至りました…」

「私がなぜお前を神殿に連れてきたかわかるか?」
「いいえ…」
「わが王家に伝わる秘密を語って聞かせるためだ」

ルガールが両手を広げて
「我らが向かわんとする地球は、かつて我らの祖先が住んでいた星である!」

驚き、顔をあげる息子

「我らの祖先は1万年ほどの昔、地球に最初の文明を築いた民族だった。
あるとき、極めて異常な気象が訪れ、1年にわたって雨が降り続いた。水惑星が回遊してきた為である。川は溢れ、平地は海の様になり、野も山も村も町も生きとし生けるもの全てが水に覆いつくされた。さしもの文明も根こそぎ水の底に沈み、人々はこの世の最期の時とあきらめるばかりだった。
その絶望の時、空の一角から宇宙人の乗った円盤が現れ、一人でも助けようと救いに降りてきた。
こうして選ばれた人々は神によって祝福された。この強き力を行使して連れていかれた先の惑星ディンギルを征服し、新たなる王国を築いた。それが我がルガール王国の起源なのである!

またディンギルは水没し、我々はかつての祖先の様に住むべき地を失った。しかし我々は今、強き力をもって地球を制圧しようとしている。祖先の偉業に対してもこの作戦は成功させねばならぬ。我々こそが地球の正統な支配者なのである!
アクエリアスとウルクはあと1時間ほどで19回目のワープをする。そして20回目のワープが明ければ、そこには地球がある。」

「はい!」

「今一度機会を与えよう。ヤマトは20回目のワープの前に必ず現れるであろう。身を挺してヤマトを撃て!その時こそお前は大総統にふさわしい者になれる。神々もお前の戦いにあらゆる加護を惜しまんであろう」

(神妙な面持ち小さく)「はっ! 今度こそ必ず父上のご期待に沿います。」

「直ちに全艦隊を率いて発進せよ!」

ディンギルの乗組員「アクエリアス、19回目のワープまであと2分」

島「ワープ!」

変化するアクエリアス(06 宮川泰)
YAMATO SOUND ALMANAC 1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編 BGM集」 に収録

島「ワープ 終了」
ヤマトの眼前にアクエリアスが現れる

水の星アクエリアス(PART01 01 宮川泰)

古代「あれが、アクエリアスじゃないのか?..」

(DVDのアクエリアスの映像は酷い。実際に映画を見た時と違うはず。しかし実際の映画を見た際でも、のちにアクエリアスに地球に接近し水が大量に押し寄せるシーンも走査線が見えるような映像があるのは確認していた。当時私はアクエリアスから飛び出した水の描画はCGを使っているのではないのかと思ってたが、このシーンも使っている可能性がある。ニュートリノビームで包まれたヤマトのシーンも同様にそうではないのか?つまり当時のコンピュータの処理速度が遅くて解像度を低くせざるを得なかったと推測するが、実際はどうなのだろうか?)

ヤマト、アクエリアスの海に着水

一同メインパネルに映るアクエリアスの自然に驚嘆

神秘の星アクエリアス(PART01 10 宮川泰)

真田「滅び去った文明だな…人は住んでいない..」
古代「ワープシステムなんかどこにもありそうにもない。敵はいったいどこにいるんだ」

アクエリアスの女神が現れる
(残念だが、この部分のメロディは収録されていない。 1:18:59 「アクエリアス45億年」と基本的には同じだが前奏が違うし、アカペラがない)

「私はアクエリアス…私はアクエリアス..
この星によって命を与えられた者たちよ、心静かに聞きなさい。アクエリアスはかつて地球に水と命の恵みを与えました.. 中略 アクエリアスが与えた試練に打ち勝った者のみが、未来を勝ち取ったのです。試練もまた、恵みであり、愛なのです。(後略)」
(このセリフはCDのブックレットを読むと西崎義展が主張したい強いメッセージだと分かる。以下一部抜粋
「…特に人間を人間たらしめるのは、人を愛することだと説いてきました。愛は決して甘美なものではありません、愛ゆえに破壊や破滅を招くことだってあるのです。そうした愛の難しさを乗り越えて、初めて人間の幸せ、美しさが輝きます。それを試練と言ってもよいでしょう。…」)

ルガール総統の戦争(PART01 12 宮川泰)

「お?、何かが、浮遊大陸の背後に敵機動部隊が出撃していきます!ヤマトまでの距離2000宇宙キロ」
コスモタイガー隊員が敵機を発見し、ディンギル艦隊がヤマトに総攻撃を仕掛ける。

ヤマトが全速でアクエリアスから脱出する。
ヤマトがディンギルの母艦を発見する。真田がハイパー放射ミサイル防御システムを完成させたと沖田艦長に報告

宇宙戦艦ヤマト(宮川泰)

(このアレンジの宇宙戦艦ヤマトのインストルメンタルは特にCDに収録してほしかった。低い音のストリングスの前奏が良い。運動会に使えるスピード感あふれるアレンジ。まあ、映画ではしっかり音が残ってるから音符を起こして演奏することは難しいことではないだろう)
追記:この曲はYAMATO SOUND ALMANAC 1980-IV「ヤマトよ永遠に BGM集」 より『ヤマト飛翔』。視聴したら同じだった。)

全速でヤマトがアクエリアスを脱出する中、多数のハイパー放射ミサイルによる攻撃を真田が指令する防御システムで誘爆を起こしかわす。
古代「すげえ…」

ディンギル側は別の攻撃に変わり、ヤマトは主砲で反撃、完全にヤマトが劣勢の状態で沖田艦長が波動砲を撃てと命令する。

沖田「波動砲発射用意!」
古代ら「ええ?」
森「艦長、前方に小惑星帯が..」
沖田「構わん!惑星ごと粉砕せよ!!」

ヤマトの波動砲で惑星もろとも全艦隊を撃破。

ウルクの大テーマ (TRACK 17 YAMATO SOUND ALMANAC 1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編 BGM集」 に収録)
(ここも艦隊が爆発するときのメロディーにボレロのリズムを採用している。斬新で非常によく合う)

ルガールJR「ああ…父上!、申し訳ありません!わが艦隊は全力を挙げて完全にヤマトを撃滅したはずでした!…っくく..ち父上!」

ルガール大総統が通信を一方的に切る

ルガール大総統「ニュートリノビーム防御幕 放射…」
「は??」
「放射だ!」
「…はっ!」

ディンギルの母艦がニュートリノビーム防御幕で全体を覆い、ルガールJRが乗る戦闘機がよけきれず激突し破壊される。

真田「ニュートリノビームだ!!あれをまともに受けたら船ごと全て溶かされてしまう!」
島「反転180度、波動エンジンフルパワー!ワープスピードに上げろ!」
(目視でわかるとは、相変わらず真田さんは凄い(笑))

ルガール「ヤマト、逃げても無駄だ..ニュートリノビーム、ヤマトに向けて発射!」

驚異のニュートリノビーム (TRACK 18 YAMATO SOUND ALMANAC 1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編 BGM集」 に収録)

ヤマトは紫色のニュートリノビームに全体を包まれて…

古代「もう、だめだ…」
少し経った後、体を突っ伏している真田が薄目を開けて
「しめた!!」

古代「真田さん、どうなってるんですか?」
真田「あのスクリーンは波動エネルギーが漏れて出来たのだ!どうやらニュートリノビームをストップさせる性質を持っているらしい…」

沖田艦長「よーし、反転180度、波動砲孔よりエネルギーをリークさせ敵衛星中心部へ強行着陸!」

宇宙戦艦ヤマト(宮川泰)
(ボーカルなしのノーマル。最悪の状況から緊張を持ちつつ若干明るさも見え始めた状況に合っている)

ヤマトが敵の母艦に強行着陸。(かなりのドリフト)

ディンギル側はヤマトを攻撃せずアクエリアスのワープを急ぐ

変化するアクエリアス(06 宮川泰)
YAMATO SOUND ALMANAC 1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編 BGM集」 に収録

ヤマトはワープを起こす光線を出している所に主砲を撃つ
ディンギルの戦闘機がヤマトを攻撃し始める
ヤマトはコスモタイガーで応戦。

ルガール総統の戦い(PART03 08 )

敵神殿がある崖にロボットの騎馬に乗ったルガール総統や敵兵士らが一列に並ぶ

「総攻撃は今だ!ひるむな!進め!!」

超巨大艦隊ガルンボルスト(Part2 08 宮川泰)
(映像は昔の騎馬戦の趣であり、演出がうまい)

ヤマトから戦闘班などの隊員らが銃を持って外に出る。ヤマトの艦上で地上戦が行われる。
状況を見ようと外に出たディンギル少年が父親であるルガール総統を見つける。
敵の攻撃により、島が艦上で右わき腹を負傷。

島を想う (TRACK 022 YAMATO SOUND ALMANAC 1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編 BGM集」 に収録)
(戦況が徐々に厳しくなっていく状況に合っている)

コスモタイガー隊を使いワープシステムを叩くために、古代が島に艦を持ち上げ発進できるよう指示。島は負傷していることを悟られないように傷を隠して艦に戻る。

島の働きにより何とかコスモタイガー隊が発進
「FIGHT!コスモタイガーⅡ」(TRACK 11 YAMATO SOUND ALMANAC 1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編 BGM集」 に収録)

ディンギル少年がヤマトを出て、走って父親のいる神殿へ向かう
コスモタイガー隊の攻撃により、アクエリアスが寸前のところで、ワープすることを阻止される。
しかし、すぐに別のワープシステムが稼働するのを沖田艦長らが見つける

真田の推測により敵の制御システムの中枢は神殿にあると仮定し、古代らが敵の神殿に向かう。

大魔神(PART02 05 羽田健太郎)

ディンギル少年と神殿で落ち合った古代が、ディンギル少年の導きによりルガール総統のいるところへ向かう。

古代がルガールと対面し、古代が停戦とアクエリアスのワープの中止、地球へのディンギル星人受け入れを提案するが、ルガールは拒否する。

「私は宇宙戦艦ヤマトの戦闘班長の古代進。ディンギル星の水没には深く同情する。地球へ移住したいのなら喜んで我々は受け入れる。同じ地球人じゃあないか。今すぐ無駄な戦闘はやめて、アクエリアスのワープは中止してくれ。」

「たわけたことを言うな。同情や施しなどいらん。最後のワープまであと1分!地球は我が手に落ちたも同然….はっはっはっはっはっはっ」
「…わかったか!この世を動かすのは力だ!」
ルガールは古代に銃口を向ける
「違う!ルガール大総統!それは違う!」
(この部分のBGMはわからない)

ルガールは古代に銃口を向け、撃った瞬間ディンギル少年が古代の前に出て死んでしまう。

ディンギル少年のテーマ(PART03 0 4羽田健太郎)PART02 010にも「薄幸のディンギル少年」として同じメロディーがあるが、楽器が映画では最初ストリングスだがこちらはアコースティックギター)

古代「貴様、それでも同じ地球人の血を引く人類か!それでも人間か!!」
ルガールはバツが悪くなり去ってしまう。

ルガール「都市衛星ウルク爆破スイッチON!」

沖田「島、すぐに発進準備だ」
島「了解。発進準備に入ります」

島の体が横に傾いているのを見て不審に思った森が近づき島の負傷に気が付く

島大介の苦闘 (TRACK 20 YAMATO SOUND ALMANAC 1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編 BGM集」 に収録)
島を想う (TRACK 22 YAMATO SOUND ALMANAC 1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編 BGM集」 に収録)
島大介のテーマ(PART03 10 )

ディンギルの母艦はあたり一面爆発したが、島の働きによりヤマトは何とか発進し難を逃れる
急いでヤマトに戻った古代は、既に意識もうろうとしている島のもとに来る

(古代と森に向けて)「二人とも俺の..俺の分まで幸せに..な、な…」

沖田艦長、涙目で島に敬礼

1:59
アクエリアス地球付近にワープ終了して現れる。追ってヤマトもワープして近くに現れる

SYMPHONY OF THE AQUARIUS(PART2 13 羽田健太郎)
この部分は収録CDの4:10ごろから使われている。この曲は10分近い大作。

「沖田君…」
「長官、あんたの期待に応えられなくて残念だ」
「君は最善を尽くしてくれた。感謝しているよ。」
「(うなずいて)ありがとう。だが、長官、私はまだ絶望はしとらんよ。」
「(驚いた表情で)お、沖田君、まだこの上どんな..どんな手段があるというのかね」
「わからん。ないと言ったらいいかもしれない。だが、私は絶望はせん。この若者とヤマトがある限り」
「そうだったな、ヤマトはまだ健在だった。ヤマトとその乗組員がいる限り、私も希望は捨てん。頼むぞ、沖田君。」

古代の顔がズームアップし、アクエリアスにあるエネルギー吸収プラントがオーバーラップする。
艦長室に向かった古代は、沖田にヤマトを爆破することは隠して最終手段の許可を取ろうとする。
同じことを考えていた沖田はすぐに古代の意図(ヤマトを自爆させ地球に降り注ぐ大量の水を防ぐ)がわかり、どうしたらそれをうまく実行できるか思案していると話す

沖田(父)と古代(子)(PART02 15 宮川泰)
(CDはオーケストラだが映画ではアコースティックギター1本)
「古代、この仕事はわしがやる」
「ええ?そんな..」
「お前にはまだ闘いが残っている」
「闘い…」
「ユキを愛し、二人の子供を作ることだよ」

ヤマトは自爆するため必要なトリチウムを吸収するためにアクエリアスへ向かう。
沖田艦長は乗組員を前にヤマトを爆破することを話し、その前に退艦するよう命令する
沖田艦長が乗組員の前から去ったあと、彼らはヤマトを爆破することに憤慨し古代がそれをなだめ説得させる

宇宙戦艦ヤマト(宮川泰)
(スローテンポで主旋律をトランペット、フルート)
「みんな聞いてくれ。誰が好き好んでヤマトを爆破したいと思うんだ。誰だってヤマトを失いたくない。沖田艦長だって、俺だって…俺が一番..(涙)」

トリチウムを満載したヤマトはアクエリアスから旅立ち、母艦を爆発させた後のディンギルの艦隊とちょうど出くわす。
古代は戦闘配備に付けと指令を出すが、直後に沖田艦長がワープの方を優先させろと指示
ヤマトは敵に全方位囲まれ、ミサイル攻撃される直前、デスラー艦からの攻撃が入り絶体絶命の状況から脱する。
(ここでおなじみのデスラー艦登場時に必ず流れるBGM)

デスラー「古代..」
古代「デスラー、無事だったのか..」
デスラー「ああ。たまたま星間国境の巡視に出かけていた。その節は失礼した。一言礼を言いたくて。
(手にしてる白い花に唇をつけて、その後左肩下に挿す。ヤマトがガルマンガミラスに行って、弔意の主砲を撃った時と同時に投げた花束の花なのかもしれない)
間に合ってよかった。地球の状況は知っている。あの邪魔者は私が引き受けよう。」

ディンギル艦隊は完全に撃破される

沖田「アクエリアスの地球最接近点と地球の中間点へ向けてワープせよ」

駆逐艦ふゆづきがヤマトに近づく。
「総員、退艦。総員、退艦用意の上、長甲板へ。繰り返す、総員、退艦。総員、退艦用意の上、長甲板へ」(サイレンがそれっぽい(笑)宇宙ではそんなに音が反響するとは思えないが)

古代が全員退艦を沖田に報告し、沖田が古代とユキに波動砲を内部爆破に向けるよう指示。のちに真田も一緒に加わる

沖田(父)と古代(子)(PART02 15 宮川泰)

「古代、ユキ、いい子を産むんだぞ。お前たちの子供だ、きっと可愛いだろうな。わしにとっちゃあ孫のように思えるわい」
「艦長…あっ」
「只今より、古代進、森雪の両名、波動砲回路の切り替えに参ります。」
「うむ。」(沖田が二人の体を自分のもとに寄せて抱きしめる)

別れ(track26 YAMATO-SOUND-ALMANAC-1983-IV「宇宙戦艦ヤマト完結編-BGM集に収録)

ヤマトを内部爆破に向けた装置変更が完了。

沖田艦長「長い間ご苦労だったな、ヤマト。お前をあの坊ケ崎の海底へ連れ帰してやりたいが、そうもいかんようだ。許してくれよ…」

ヤマトを後にした古代、森、佐渡、真田が艦長が迎える駆逐艦に着いた。
ふゆづきの艦長が沖田艦長がいないのに気づき「沖田艦長は?」
直後に古代らを乗せてきた小型艇のハッチがカチッと閉じ、古代はまっすぐ前を見て無表情。
それ見たふゆづきの艦長は悟り、遺憾の表情で「そうか…」その後「ヤマト全乗組員収容完了。只今より、ふゆづき、地球へ向けて発進」

ふゆづきからヤマトを見て悲しみ、涙するヤマトの乗組員ら
ふゆづきの甲板に一列に並んだ乗組員らがヤマトに対し微動だにせず敬礼。

コスモタイガーがヤマトに近づきヤマトとの別れを惜しむ
コスモタイガー隊員加藤がヤマトに敬礼し、第一艦橋に沖田艦長がいることに驚き、ふゆづきにいるヤマトの元乗組員らに伝える
「こちら、コスモタイガー加藤、コスモタイガー加藤。第一艦橋に沖田艦長が残っておられます!!」(キン肉マンの裏返った声で)
「自動制御で発進させるんじゃなかったのか??」「艦を止めろ~!沖田艦長をお連れするんだー!!」「ふゆづきを止めてくれえ!」

ファイナルヤマト(PART02 06 宮川泰)
(映画ではオーケストラで勇ましく仕上げているが、CDではストリングス主体でメランコリックになっている。何で映画の演奏を採用しなかったのか。)

ヤマト元乗組員らが古代と森がヤマトと沖田に向かって敬礼している姿を見て、はっとさせられ、その後彼らも敬礼する。
古代「(涙を流し)お父さん…」

沖田「地球よ、あの子たちを頼みます。ヤマトよ、これまで地球のために戦って死んでいった戦士たちのところへ行こう。」

ヤマトがアクエリアスに近づく。アクエリアスは地球に近づく

SYMPHONY OF THE AQUARIUS(PART2 13 羽田健太郎)

沖田艦長、波動砲発射のための照準器を出す
既にアクエリアスからの大量の水がヤマトのもとに降り注ぎ、地球にも降り注ぐ。
大量の水が降り注ぐその時、「9.8.7.6.5.4…発射!」
ヤマト真っ二つに折れる

SYMPHONY OF THE AQUARIUS (PART2 13 羽田健太郎)
収録CDの4:10あたりから

アクエリアスから出た大量の水の中に漂い、そして没するヤマト。

そして宇宙戦艦ヤマトおなじみの女性のアカペラ。

デスラー総統も艦上でマントをたなびかせて涙。

水没したヤマトの先頭部分が水面から現れ、垂直になり再度水没する。

エンドロール
(宇宙戦艦ヤマト インストルメンタル)

(いまさらながらここで終わってもよかったと思う。これ以降は間延びした感じだし。でも、本当に完結するつもりだったから、当時物議をかもした森雪と古代のラブシーンも付け加えられ、見たときはそれほど違和感も何もなかったのだが..)

地球が現れ

ヤマト乗組員が海岸を走り、太陽に向かって一列になる

「明日に架ける虹」 トランザム、桑江知子)

古代と森二人だけになる

「ラブ・シュープリーム~至上の愛~」 八神純子)

アクエリアスが現れる

アクエリアス45億年(PART01 02 羽田健太郎)
(映画と若干違う)

アクエリアスの女神が現れる

「遠きアクエリアスの子らよ、人の命がある限り試練はこれからも続くでしょう。強く生きてください。
そうすることによってのみ、あなたの命は美しい輝きを持つのです。そして命の輝きは人と人のつながりを美しく示す。
どうか、忘れないで。宇宙とは命の無限のつながりなのだと言う事を」

アクエリアスの女神に向かってヤマトが進む

ナレーション(仲代達矢)
「宇宙戦艦ヤマトのドラマは終わった。さながら務めを果たした虚像のごとく、ヤマトは永遠の彼方へ去っていく。
ヤマトの眠りが永遠であるように我々は祈る。さらば偉大な船よ、宇宙戦艦ヤマト。
さらば我らが青春の船よ。今安らかに眠れ」