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KENWOOD R-K731:ドンシャリのスピーカーと相性がいいかもしれない高級コンポ

またすぐにでも後継機が出てきそうな古いオーディオ機器の購入だ。今回は急きょ購入することになった。なぜなら、今まで使っていたKENWOOD K-521が壊れてしまったからだ。電源を入れたらすぐにスタンバイになって何もできない。それに至るまでもCDプレーヤー部分がカタカタ言って何も再生できない時があったが、とりあえずその後使えたから使い続けたが、完全にお釈迦になった。6年以上は使っていたから致し方ない。毎日CDを何時間もかけ続けていたのだ。

今回KENWOOD R-K731を購入した理由は、入力端子の多さ(光デジタル×2,AUX,PC用USB)と、安さと、(既にスピーカーはあるので)スピーカー付属なしという条件に合致したからだ。無論音が良いに越したことはないが、私の耳では1万程度のコンポでも十分良い音だと思っているから、そんなに重視してなかった。

でもソニーは良くないなとは思っていた。不具合が発表されたハイレゾのコンポでも店頭で聴いたが音はいまいちだと思っていたし。
一方、安物コンポは、入力端子がアナログ入力1つという場合がほとんどなので、これで購入候補から外れてしまう。私はコンポに複数のPCをつなげており、特に光デジタル端子は必須なのだ。それに安物コンポは余計なスピーカも付くしそれもダメだ。

最新コンポではセールスポイントとなるハイレゾとかネットラジオはいらないし、そもそも基本性能が優れていないとハイレゾなんて意味がないし、圧縮音源はCDと聞き比べてやっと違いが分かる程度で、最近は補完技術が優れているから正直CDと違いを見いだせない。ネットラジオはiPodTouchで代用できる。R-K731はiPodとはUSB接続なので、ドッキング型のK-521とは違い手元でiPodを操作できるのもいい。

加えて壊れたK-521と同じメーカーだから音質の傾向は多分同じだろうという一種の安心感から店頭で確かめもせずすぐにネットで注文を出した。K-521が3万強で買ったのに対し、それよりも上位グレードのR-K731は販売開始から5年近くも経っているから2万5千円程度で購入できた。もっともスピーカーなしの値段だが。仮にスピーカーとセット販売のモデルで使われているスピーカー(LS-K731)は1万程度で購入できるからそれでもやはり安い。

在庫が潤沢にある様ですぐに届いた。製造年が去年(2015)なので、全く売れてないわけでもないのだろう。

分解能は非常に高いが、なぜか一部の中音が異常に強調された音

早速各種ケーブルを取り付けていろいろ聴いてみたが、K-521の時と同様、どうも音質が気に入らない。
具体的には中音が効きすぎて、うるさい音なのだ。極端な言い方をすれば糸電話から聞こえる音だ。高音補完技術であるSupremeEXをONにするとさらにうるさく感じる。
PC経由で出力した際、PC側でイコライザーがあるのでいろいろいじったが、明らかに1KHz付近が異常に強調された音だ。コンポ側で中音部分のトーンを一番マイナス側にもっていっても、K-521同様大して変わらない。

だからあえてスピーカーのプラスマイナス端子をあえて逆にして接続したり、電源プラグを違う向きで入れなおしたりしたが、満足できる音にはならない。

そこでスピーカーをK-521付属のものに変えたら、やっと少しはまともな音になった。これはK-521の時と逆だ。K-521は付属のスピーカーだとドンシャリの音が気に食わなくて、すでに家にあったONKYOのD-052に変えて今まで使っていて、R-K731も最初はこのスピーカーに接続していたのだ。
同じメーカーの商品(しかもKシリーズという同じブランド)なのに音質の傾向が違うとはとんだ見当違いだった。

それでもR-K731はポップスなどを再生すると、やはり昔の安物ラジカセのような中音が出てくるのがちょっと気に食わない。このコンポはポップス、ロック向きではないようだ。大きな音にした場合にそう感じるから聞き流す程度の音量なら問題ないのだが、でもどこかの周波数帯の音が欠落しているような気がしてならない。1kHzではない中音のどこかが…。(それが分解能が更に高いと私が思ってしまった可能性がある。)

本体が中音が効きすぎているため、スピーカーはドンシャリのスピーカーだと丁度いい塩梅になるんだろうと思って、セット販売のスピーカーであるLS-K731もドンシャリなりなんだろうと思い、kakaku.comのレビューを見ると、こっちも中音がよく出ていると肯定的評価をしている人が目立っている。これは解せない。中音が強調されたコンポに中音がよく出ているスピーカーではさらに中音が効いてしまうではないか。

とりあえずK-521のスピーカーで及第点と言える音質は出ているからこれで良しとしよう。あまりお金はかけたくないし。
音質はK-521と傾向は違うR-K731なのだが、音の分解能はK-521同様優れており、上位コンポだけあってK-521より明らかに優れている。ご飯の粒が立っている様な音だ。クラシックを聴くと空気感もK-521よりも上だ。ジャズも非常に臨場感が高い。

K-521もそうなのかもしれないが、KENWOODのコンポはスピーカーのエージング同様、ある程度鳴らさないと音がよくならないのかもしれない。
半導体も経年劣化するし、メーカーが良い音を長い期間出るよう出荷時は経年劣化を抑えるようなことをしているのだろうか?
(単にその音に慣れてしまうからというのもあるだろう)

この部分は全くの推測でしかないが、とにかくKENWOODのコンポは使い始めの音質の印象が悪すぎる。多分相当値段の張るスピーカーだと相性がいいのかもしれない。私の耳が安物コンポで良いという耳だから、各楽器の音が高解像で聞こえるこのコンポの音は逆に私の耳には耳障りなのかもしれない。真空管の音が良いという人同様、ある程度混ざってなまり、ぼやけた音でないと不快になりリラックスできないのかもしれない。またスピーカーは、コンポの性能の上がった分それに対応した最新のものの方がベターなのだろう。高音の分解能が高いのでハイレゾ対応スピーカーならいいだろう。また最近のスピーカーはコンパクトサイズでも低音が出るのが多いのでその点はあまり考えなくてもいいかもしれない。

(2018 5/20追記)
LS-K731を購入した。TVスピーカーとして使っていたD-052の右側のスピーカーの縁側の一部が破けたため新しいものが欲しくなったからだ。最初、ビビり音が聞こえて調べたら破けていた。やはりスピーカーも経年劣化する。結果、K-521付属スピーカーはTV用スピーカーとなり、R-K731はセット販売されているLS-K731につなげる事になった。メーカーの使用想定の環境になった訳だ。中古品として買ったが、中身は無記入の保証書込みの新品だった。定価の半値以下で購入でき嬉しい誤算だった。まだ購入できるが、メーカーは生産を完了しているものと思われる。
 肝心の音質なのだが、ハイレゾ対応という事でK-521付属SPと比べ高音の分解能が高いのが確かめられた。低音は最初弱いなと思ってたが、徐々に良くなってきた。短時間で音質が変化するのは新品である証拠だ。K-521付属SPと比べて、サイズはほぼ同じで、ウーファーの口径が小さいので低音が出ないのかと思っていた。 K-521付属SPとほぼ同じサイズの同じメーカー製なので基本的な傾向は同じだろうと思っていたが、高音はそうだと思うが中音は違っている。トーンコーントロールをする必要がない。低音も同様。高音は効きすぎて、特にアナウンサーの音声に違和感を覚えたので(ある周波数成分が突出して強調されていようで、風呂場や洞窟で聞くような音のように感じる)R-K731上で低音を-2にしたら自然な音声になった
 要は昔からのスピーカーに慣れている人間からすれば高音が効きすぎるよりは、極端な話、AMラジオから聞こえるような音質の方が安心感を覚えるのだろう。でも数日しかたっていないので音質はまだ変わっていく可能性がある。正直いってまだK-521付属SPのほうがパンチがあって好きだ。現在のところLS-K731はドンシャリどころがシャリシャリのスピーカーに感じる。でも、中音が効きすぎるR-K731に中音が弱いLS-K731はちょうどいい塩梅になっている。
 また、音量がLS-K731に変えたら小さくなってしまった。インピーダンスが違うのだろうと思って調べたらK-521付属SPは4ΩでLS-K731が6Ωだ。
 KENWOODのスピーカーで音声や音楽を聴くと、数十年前に買ったONKYOのD-052から出る音がモコモコの音に感じてしまうが、年を取るにつれてスピーカーも人間同様声が低くなるのだろう。クラシックでは違いを見いだしにくいが、シンセサイザーなど最近の楽器で演奏された音楽はKENWOODのスピーカーの方が明らかに良い。

その他、気づいた点。K-521からの対比

○リモコンが小さい。ボタンの機能を示す表示も小さいので扱いづらい。しかしK-521付属のリモコンが完全な代替として使えるので今後はそっちを使う

○USBにつながれたiPodはR-K731が電源のONの時は常に充電してくれる。K-521は再生ソースをiPodに選択しているときだけだった。

○ラジオは相変わらず感度が低い。特にAM。

○USBにつながれたUSBメモリ再生の際、フォルダー選択の動作がK-521に比べて速くなった。中のマイコンの性能が上がったと思われる。しかし、フォルダー階層のたどり方がK-521とは全然違う。

○高音の補完技術であるSupremeEXをONにしていると意味する表示が2つもある、1つは青色LEDのランプで、まぶしくて黒のテープを貼ってしまった。青のLEDは必要ないと思う。

○背面にPC接続用のUSBケーブル接続端子があるが、前面と同じUSBメモリ用端子を背面にさらにもう一つ設けてほしかった。前面はiPodで背面はUSBメモリを接続できれば申し分なかった。フォルダ選択が早くなったのだから、フォルダ名もフォルダ移動時に表示してほしかった。表示をフォルダ名にすればいいだけのことだが、それだとトラック名は表示されない。

○(追記12/7) D/Aコンバーターに明らかなバグがある。圧縮音源を再生すると、時々音飛びがしたり、同じ音が数秒間続く時がある。CD-RWに記録された圧縮音源だけの現象かと思ったが、USBに接続したiPod Touch経由でネットラジオを聴いているときに同じ音が数秒続くのが何度も経験した。K-521の時はそのような経験は一度もない。まさか、21世紀のデジタルオーディオ機器でもアナログレコードを聴いた時の現象に出くわすとは。でもK-521もiPod Touch内の音楽ファイルを再生中にブチッという、これまたアナログレコードを再生したかのような音を壊れる数か月前から聞こえるようになった。とはいえ、デコードした音がおかしいことはなかった。ノイズがミキシングされただけだった。

USBメモリ内のシャッフル再生はフォルダ階層がいくらあろうが、全ファイルを対象にしてシャッフルする。

これは現在のフォルダとその配下のフォルダのみを対象にしてほしかった。ちなみにパイオニアのVSX-S510はそのようなシャッフル再生をしてくれる。

つまり、R-K731のフォルダ選択が早いのは、一番最初にフォルダ情報をすべて取得しているから早いのだ。そのため再生の最初はK-521より再生にかかる時間がかかる。これはMP3の入ったCD再生でも同様だ。

CDやUSBの音楽ファイルを再生中に、ラジオなどを選択したあと、レジューム再生ができない。

つまりラジオ選択後、再度CDやUSBの音楽ファイルを再生しようとすると、再生を中断したところから再生開始してくれない。一番最初から再生される。K-521は曲の初めからではあるがレジューム再生ができる。

CDやUSBの曲(トラック)の選択が最大トラック数の桁数を選択しなくてはならない。

再生したいトラック番号が一桁でも、全トラックが100曲以上あるなら3桁で、100曲未満なら2桁を指定しなくてはならない。
多分全トラックが10曲未満なら一桁で良いのだろう。
その代わり、フォルダ階層がいくつもあるUSBメモリ内の曲でも、最初に全フォルダ内をサーチするので、どんなに深い階層内の音楽ファイルでもトラック番号を知っているなら、一発で選択できる。