FOSTEX スピーカーボックス P800-E:安いスピーカーと合わせてTVやPCの音を高音質化
(2024年1月現在残念ながらペアで5000円以上もしている)
このスピーカーボックスは安価な3インチ（7-8センチ）スピーカーと組み合わせて使用するものだ。
数十年前、秋葉原でAR-7というスピーカーを700円で購入して、今までほとんど使用していなかったのだが、最近枕元のラジオの外部スピーカーとして使用し始めた。最初はMacMiniの空き箱と余っている台所用スポンジを組み合してスピーカーボックス代わりにしていたのだが、留め具も何も使って無く、ちょっと触れただけでおかしくなってしまうので、この商品を購入した。
正直言って1500円でも高いと思っていたが、組み立てて使ってみるとなかなかいい音が出たので、将来AVアンプのサテライトスピーカー用にと２つ追加購入した。
スピーカーは秋月電子通商の500円程度のスピーカーを購入しようとしたのだが、売り切れと言われたので、再度AR-7を千石電商で購入した。1080円になっていた。
amazonの商品ページの写真では色が浅く写っているが、実際はこげ茶でありチープな印象はない。手に取ってみれば1500円は格安と言える。自分で同じものを作るとなると、ここまでのものは多分できない。
組み立て
スピーカー取付用のねじが４つ付属してあるので、AR-7のようにネジ用の穴があるスピーカーはプラスドライバーだけで組み立てることができる。スピーカー端子か出ている内部の配線とスピーカー本体との接続も、配線の先端がソケットになっているので、スピーカーの＋－端子に差し込むだけ。
音質
これはAR-7の性能になってしまうのだが、適度に低音が効いていて、それが小型スピーカー特有の異様に強調された音でなく自然な感じなのが良い。ノートPC用の外部スピーカーを使う人なら、このスピーカーボックスと安価なスピーカーを組み合わせた物を使えば不満は全くないだろう。六畳部屋でテレビ鑑賞する人にも良いと思う。さすがに音量を上げるとうるさい感じがするが、この大きさのスピーカーは大音量で使うようなものではないと思う。
それでも私は現在台所で鍋などの収納庫の上に、このスピーカーボックスと以前紹介した中華アンプと、300円(!)程度で購入したBluetoothレシーバーを組み合わせてamazon echo dotの外部スピーカーとして隣の居間に十分聞こえる程の大音量で使用している。
（音質はあまり良くない。ただ、amazon echo dotのBluetooth出力自体が高音質でないのでよしとしている。5VのUSB電源で動く）
使用できるスピーカーとその他付属パーツ
このスピーカーボックスは、趣味で色々なスピーカーを接続したい人以外はコンパクトで安さと高音質を追求する人向けなのでスピーカーの選択は重要だ。安くて高音質なものが求められる。
私が買ったAR-7を購入しても総計(1080+1500)*2=5160円となり結構な値段になってしまう。ちなみにYAMAHAの同サイズのAVアンプ用サテライトスピーカー（勿論他の使用方法でも可）は１台3000円前半台で大した価格差は無く、スピーカーシステムの自作は趣味でしか意味をなさなくなっている。
結論
スピーカーに拘りがある人には有益なスピーカーボックス。ただ本当にいい音質を得たいなら、8cmスピーカーボックスより10cmのものを選ぶべき。比較的コンパクトで良い音を得たい人向けと言える。
スピーカーシステムの自作は今では有名メーカー品と比べて割高になりやすい。メーカーの希望小売価格は高いのだが、実際の販売価格は大幅に値下げされているので自作品の総計価格と大して違わない。
追記(2020 5/10)
スピーカーケーブルをLANケーブルに変えることによって、ぐっと音質がアップした。数千円分の価値は上がってると思っている。7～8cmのスピーカーでも低音が十分出て、切れのある音になった。しかも、無理やり低音を増強した音ではない。
これは前から複数の個人がホームページ上で言及している事であり、両端のプラグを切り取って、8本の配線を半田付けで２つの配線にしてしまう事だ。細かい作業なので万人向きでないと思うが、チャレンジする価値は大いにあり。LANケーブルは一番安いもので構わない。自宅にある使ってないLANケーブルがあれば投資金額はゼロだ。